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2−1 持ち家のうち耐震診断をしたことがある住宅の割合は約1割
○ 「持ち家」3037万戸について、耐震診断の実施状況をみると、耐震診断をしたことがある住宅は314万戸で、持ち家全体の10.3%と約1割を占めています。
これを建築の時期別にみると、昭和55年以前に建築された持ち家は62万戸で、昭和55年以前に建築された持ち家全体の5.5%となっています。
一方、昭和56年以降に建築された持ち家は250万戸で、昭和56年以降に建築された持ち家全体の13.5%となっており、昭和55年以前に建築された持ち家と比べ、耐震診断をした割合が高くなっていることが分かります。
2−2 持ち家で耐震診断を行った住宅のうち昭和56年以降に建築された住宅ではほぼ耐震性が確保
○ 耐震診断をしたことがある持ち家314万戸のうち、耐震性が確保されている住宅は273万戸で、その割合は87.0%となっています。
これを建築の時期別にみると、昭和55年以前に建築された持ち家は33万戸で、昭和55年以前に建築され耐震診断をしたことがある持ち家全体の53.5%となっています。
一方、昭和56年以降に建築された持ち家は239万戸で、昭和56年以降に建築され耐震診断をしたことがある持ち家全体の95.4%を占めており、ほぼ耐震性が確保されていることが分かります。
2−3 持ち家のうち耐震改修工事をした住宅は107万戸
○ 「持ち家」について、耐震改修工事の状況をみると、耐震改修工事をした住宅は107万戸で、持ち家全体の3.5%となっています。
耐震改修工事の内容をみると、「金具による補強」が最も多く51万戸、次いで「基礎の補強」が44万戸、「筋かいの設置」が41万戸、「壁の新設・補強」が39万戸などとなっています。
○ 耐震改修工事をした持ち家を建築の時期別にみると、昭和55年以前に建築された持ち家は44万戸で、昭和55年以前に建築された持ち家全体の3.9%となっています。
一方、昭和56年以降に建築された持ち家は62万戸で、昭和56年以降に建築された持ち家全体の3.3%となっており、昭和55年以前に建築された持ち家と耐震改修工事をした割合に差がないことが分かります。
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