統計の歴史トリビア

昔の統計の雑学を紹介します。

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「統計」という言葉にかかわる意外な人物!

医学者、文豪として有名な森鴎外が
「統計」という言葉にかかわっていた!

森鴎外写真

森鴎外

スタチスチックを「統計」という言葉に最初に訳した者については、幕府の洋学教育研究機関である開成所の教授を務めた柳河春三だと言われています。そして意外なことに、医学者、文豪であった森鴎外も「統計」の訳字論争にかかわっていました。

森鴎外は、ドイツ留学から帰国後、呉秀三(呉文聰の末弟)からの依頼を受けて、明治22年(1889年)2月に出版されたエステルレン著・呉秀三訳「医学統計論」に序文を書いたところ、今井武夫(杉亨二グループ)から、序文で「統計」の訳語を用いず「スタチスチック」の用語をそのまま使用すべきとの論争をしかけられました。また、統計学は科学であるのか、方法論であるのか、統計は因果関係を探求する方法かといった学の本質に関することについても数度にわたり激しい論争がなされ、両者の見解は平行線をたどり、相交えることはありませんでした。(いわゆる“統計訳字論争”)

なお、「統計」の用語(訳字)は時代とともに定着し、1900年代初頭に日本の統計学関係の書籍を通じて中国に伝わってそのまま根付き、今日では中国語中国語としても使われています。また、韓国語韓国語 、ベトナム語ベトナム語としても使われています。