統計のできるまで
統計調査の企画から結果の公表まで 流れ図(統計調査員による調査の場合)
調査の企画設計、実施体制の整備(統計局)
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1 調査事項・調査方法・集計内容などの検討
調査の性格や目的に応じて調査事項、調査方法、集計内容などについての検討を行います。
調査事項については、回答者が記入しやすいような調査票の設計などについても検討します。
調査方法については、全数調査か標本調査か(標本調査の場合は標本数をどのくらいにするか)、郵送調査か調査員調査か、などを検討します。
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2 試験調査の実施
大規模な調査や新しく実施する調査などの場合には、実際の調査に当たって調査票の設計や調査方法などに支障がないかなどをテストするための「試験調査」を実施します。
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3 調査書類の作成、調査体制の整備
調査票、記入者向けの説明書や統計調査員向けの説明書類など、調査実施に必要な書類を作成します。また、統計調査員を配置するなど、調査体制を整えます。
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4 統計調査員への調査方法等の説明
統計局及び地方公共団体で調査の実施事務について打合せを行った上で、統計調査員に対して調査内容や調査方法などの説明を行い、その徹底を図ります。
実地調査(地方公共団体、統計調査員)
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5 調査対象の把握、調査票の配布・回収
統計調査員は、所定の時期(期間)に定められた方法によって、調査対象の把握、調査票の配布・記入依頼、調査票の回収などを行い、都道府県又は市(区)町村に調査票を提出します。
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6 調査書類の検査・提出
都道府県又は市(区)町村は、回収された調査票の記入内容に不備がないかなどを確認した後、調査票を統計局に提出します。
※統計局で実施しているほとんどの基幹統計調査の実地調査については、統計法に基づく法定受託事務として地方公共団体が行っています。
なお、実地調査を民間事業者に委託している統計調査もあります。
集計(独立行政法人統計センター)
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7 独立行政法人統計センターにおいて集計
提出された調査票は、統計局から独立行政法人統計センターに送付され集計が行われます。
公表(統計局)
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8 結果の分析、公表、報告書の作成
集計結果は独立行政法人統計センターから統計局に送付され、統計局において分析した上で、公表(発表)するとともに、結果の概要や統計表を掲載した報告書を作成します。
調査結果は統計局のホームページから御覧いただけます。
報告書は都道府県・市(区)町村の統計主管課や主な図書館などで御覧いただけます。
報告書や結果を収録した電磁的記録媒体(MO、CD-Rなど)は、政府刊行物サービス・センターなどで入手できます(詳しくは、「統計情報の提供状況一覧」を参照)。
調査の流れ
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統計局が実施する調査では、調査票など調査関係書類の配布・回収などの調査事務は、通常、次の流れで行っています。
- 国勢調査など大規模な調査の場合
- 労働力調査、家計調査などの場合
- 科学技術研究調査、家計消費状況調査、サービス産業動向調査の場合