都道府県別・市町村別データの調べ方
社会科の勉強のときなど、「わたしが住んでいる県(市)のデータが知りたい」「他の県(市)と比べてどうなのか知りたい」ということがあるでしょう。
そういったときに便利なのが、総務省統計局の「社会生活統計指標−都道府県の指標−」と「統計でみる市区町村のすがた」です。
使ってみよう
インターネットを使って、「社会生活統計指標−都道府県の指標−」のページを見てみましょう。
すると、以下が表示されます。
- 社会生活統計指標
- 基礎データ
- 基礎データの説明
基礎データは、都道府県ごとの人数や面積、施設数などの、統計調査等で得られたデータを掲載しています。 しかし、「どの県で医療が充実しているだろう」といったことを調べようとすると、単純に病院の数を比較するのでは不十分です。 大きな県はそれだけ病院の数も多いと考えられるからです。都道府県比較を行うために、人口や面積で割って比率にしたのが社会生活統計指標です。 なお、社会生活統計指標には、比率だけでなく、各県庁所在市の年平均気温などのデータも含まれています。
また、データを正しく使うためには、そこで使われている用語の意味などについて、きちんと理解することが必要です。それが基礎データの説明にまとめられています。
どういうデータがあるの
「都道府県の指標」には、人口や自然環境、経済、行政等、様々なデータがあります。
例えば、「A 人口・世帯」では、基礎データとして、都道府県別の人口総数、年齢階級別人口、出生数、 世帯数などのデータがあり、社会生活統計指標としては人口密度、年齢別構成比、出生率、各種世帯の割合などがあります。
「B 自然環境」では、基礎データとして、都道府県別の総面積、 森林面積、田畑の面積、宅地面積などが、 社会生活統計指標としては森林面積割合や、可住地面積割合、県庁所在市の年平均気温、最高気温、 最低気温、降水量などがあります。
その他にも、県内総生産額や県民所得のような経済基盤データ、県の財政支出のような行政基盤データ、学校数や生徒数、 教員数のような教育データ、病院数や医療費、平均余命のような健康・医療データなどが掲載されています。
これらのデータを使って、みなさんが住んでいる県のデータを他県と比較したり、 高校で学ぶ相関係数を使っていろいろなデータの相関を分析したりするとおもしろいでしょう。
市区町村データはどのように調べるの
市区町村別のデータは、総務省統計局の「統計でみる市区町村のすがた」にあります。
こちらについては、データ項目が、都道府県のものと比べて少なくなっていますが、様々な分析を行うために有用なデータが数多く掲載されています。