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2 住まいの耐震性 〜 古い住宅の耐震性の状況は都道府県によって大きな差
地震国と言われる我が国では,昭和53年の宮城県沖地震の後に耐震基準が抜本的に見直され,昭和56年から住宅についての新しい耐震基準が施行されています。そこで,耐震基準が見直される前の昭和55年以前に建てられた古い住宅について,耐震診断と耐震改修工事の視点から,耐震性の状況を見てみます。
持ち家の3分の1は昭和55年以前に建てられて耐震診断も耐震改修工事もしていないもの,25県では4割超
○ 持ち家(3032万戸)のうち,昭和55年以前に建てられて耐震診断も耐震改修工事もしていないものは1038万戸で,持ち家全体の3分の1(34.2%)となっています。
○ 都道府県別にみると,島根県が51.2%と最も高く,県内の持ち家の半数以上を占めています。次いで,鳥取県が46.7%,秋田県が46.0%などとなっており,25県で4割を超えています。
一方,最も割合の低い神奈川県(25.0%)を含む関東・東海地方のうち6都県は2割台後半となっており,都道府県によって住まいの耐震性の状況に大きな差が見られます。
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