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1 単身世帯の住まい方 〜 若者と高齢者で,また男女でも大きな違い
我が国では,本格的な人口減少社会に入っている中,世帯規模の縮小化がなお進んでおり,世帯構成の中で今や単身世帯が最も多くなっています。
そこで,この単身世帯について,年齢と男女の視点から,住まい方の状況を見てみます。
若者の単身世帯では9割が借家の共同住宅に居住しているのに対し,高齢者では5割強が持ち家の一戸建に居住
○ 単身世帯の住宅について,所有の関係,建て方を年齢別にみると,借家の共同住宅に居住する割合は,年齢が高くなるほど低くなっています。
これと対照的に,持ち家の一戸建は,年齢が高くなるほど高くなっており,両者は65〜69歳で逆転しています。
○ 若者の単身世帯(30歳未満)では,借家の共同住宅が9割と,ほとんどを占めていますが,高齢者の単身世帯(65歳以上)では,持ち家の一戸建が最も多く,5割強となっています。
女性の単身世帯では持ち家の共同住宅の割合が40歳代後半で最も高く,同年代の男性のほぼ2倍
○ 男女別にみると,持ち家の一戸建,借家の一戸建,借家の共同住宅では,各年齢層で男女間にあまり違いはありませんが,持ち家の共同住宅で違いが見られます。
○ 持ち家の共同住宅に居住する割合は,男女共に40歳代,50歳代で高く,男女の差も大きくなっており,最も割合の高い45〜49歳では,女性(21.9%)が男性(11.7%)のほぼ2倍になっています。
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