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集計機(統計博物館)
【複式自動分類集計機(右側)】
昭和5年国勢調査の集計に使用するために、アメリカから単式分類機(下部)を、イギリスから計数器装置(上部)を別々に輸入し、この両機を三井物産技術部が連結して複式の分類集計機(一度に三つの事項を分類する。)としたものです。一度に一つの事項を分類する単式に比べて3倍の能力があったとされています。
【電子管式分類機(左側)】
昭和30年国勢調査の集計に使用したもので、統計局が国勢調査用に使用したPCS機として最後の1台です。光電管の作用で分類するため、カードが損傷しないのが特徴とされています。
PCSの主要な機能のひとつはパンチされたデータに従ってパンチカードを適切な順にソートすることです。
上記の2機のソーターは、ひとつの入力デッキを指定された桁の内容に従って13個の出力デッキに振り分けています。なお、13番目(左端)のデッキ格納場所には指定された桁に情報がパンチされていないカードやリジェクトされたカードが振り分けられます。
