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統計調査結果の活用事例「統計は国民の共有財産」 平成27年版 地域メッシュ統計
地域メッシュ統計
目的:国勢調査及び経済センサス等の集計結果について、地域や時系列での分析を容易にし、地域の実態をより詳細に把握することを目的とする。
地域メッシュ統計は、緯度・経度に基づき地域を隙間なく網の目(メッシュ)の区域(約1km四方の区画、約500m四方の区画等)に分け、その区域を単位に集計した統計です。
大きさ、形状及び面積がほぼ同一であるため、各種の統計調査を同一の基準で比較することができます。
1 行政上の施策への利用
1 防災施策
- 「防災情報共有プラットホーム」の構築、災害危険予測地図の作成等、国の各種防災対策の検討資料
- 地震発生直後に初動体制を早期に立ち上げるための、地震被害想定システムの基礎データ
- 広域避難地の施設名、面積及び広域避難地周辺の避難圏域の人口をメッシュ単位で把握し、GIS(Geographic Information System:地理情報システム※)で全国の広域避難地データを一元的に管理するシステムを開発するための基礎データ
?地理的位置を手掛かりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術
(出典:国土地理院ホームページ URL: http://www.gsi.go.jp/GIS/whatisgis.html)
2 都市計画の策定
- 国土計画の推進を始めとする国土計画関連業務における基本フレーム
- 全国における中心市街地内の人口、年齢構成、人口密度、利用交通手段等と、中心市街地衰退との因果関係について定量的に分析し、中心市街地活性化の方策を検討
- 交通弱者が多く居住する地域と公共交通が行き届いていない空白地帯の分析
3 行政地図情報関連
- ブロードバンド(高速・大容量な通信回線や通信環境)を全国整備するための課題と今後の促進策の検討(ブロードバンドの整備状況を視覚的に把握できる全国ブロードバンドマップ等を作成するための基礎データ)
2 最近の白書等における分析での利用
首都圏白書
- 首都圏の人口変化・将来推計に係るメッシュ別人口(メッシュ地図)
土地白書
- 2010年を基準とした場合の2050年の人口増減状況(メッシュ地図)
3 地方公共団体における利用
1 防災施策
- 災害時における被害の予測及び分析(災害危険予測地図の作成)
2 都市計画の策定
- 都市計画法第6条に基づく都市計画に関する基礎調査
- 路線バスの再編計画など、公共交通機関の整備計画の策定
- 沿道騒音環境の管理計画及び対策計画の策定
3 行政地図情報関連
- GISを利用した行政施策の企画立案及びホームページ等による地理情報の発信
4 民間企業や学術研究機関等による利用
1 民間企業による利用
- 小売、飲食サービス業等における出店計画のエリア・マーケティング
- 医療開業立地分析サービス
- 小売業商圏分析サービス
2 学術研究機関による利用
- 高齢者人口の分布の変遷に関する分析
- メッシュ人口と避難施設データを利用した地域分析
- 小地域人口統計を用いた人口分析手法の研究