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「世界の統計」に関するQ&A(回答)
1 どのような資料に基づいて編集しているのですか?
国際連合(人口、国民経済計算、鉱工業、貿易)、ILO(労働)、FAO(農林水産)、IMF(金融)、UNESCO(教育・文化)などの国際機関では、国際的な定義を設け、各国から提供された統計データをまとめて国際統計を編集しています。
また、各統計の調査方法・定義・集計方法などが、その時代に即したものとなるよう研究し、国際会議などで各国に提案して意思統一を図るほか、いろいろな分野の統計データを共通の基準で分類するために、国際標準産業分類・標準国際貿易分類(UN)、国際標準職業分類(ILO)、疾病及び関連保健問題の国際統計分類(WHO)、水棲動植物国際標準統計分類(FAO)などの分類基準を定めています。
「世界の統計」はこれらの国際機関、国内機関などの刊行物・ホームページを基に編集しています(主要出典資料名一覧)。
国によって調査方法や定義が異なるため、各国政府が公表している統計書・ホームページは、原則として使用していません。
2 掲載している国は、どのように選んでいるのですか?
「2-4 人口・面積」では、出典資料にある全ての国を掲載していますが、それ以外の統計表では、刊行物の紙面の制約があるため、以下のように掲載する国を選定しています。
(1)人口、GDPなどを総合的に判断して選定。
(2)生産量、貿易などの統計表では、数値の大きい国を選定。
(3)OECDなどの出典資料に基づいて編集している統計表では、先進国を選定。
(4)UNDP、世界銀行などの出典資料に基づいて編集している統計表では、開発途上国を中心に選定。
3 調べたいデータがあるのですが、どのように探せばよいですか?
以下の方法があります。
(1)国際機関のホームページで調べる(リンク集:国際機関等)。
- 人口、出生率、死亡率、GDP、鉱工業製品の生産量など: 国際連合 (UN) 統計部
- 作物、畜産物の生産量など: 国連食糧農業機関 (FAO) 統計部
- 就業者、失業者、労働時間、賃金など: 国際労働機関 (ILO) 統計局
- 教育、識字率、映画など: 国連教育科学文化機関 (UNESCO) 統計研究所
- 栄養、疾病など: 世界保健機関 (WHO)
※それぞれの統計表にある出典も御覧ください。
(2)調べたい国の統計機関のホームページで調べる(リンク集:外国政府の統計機関)。
(3)国際収支・金融関連データについて調べる。
参考
- 内閣府経済社会総合研究所: 国民経済計算
- 農林水産省: 海外農業情報
- 財務省: 国際収支状況
- 財務総合政策研究所: 財政金融統計月報・国際経済特集
- 環境省: 環境統計集
3-1 人口に関する統計表はたくさんありますが、どれを使えばよいですか?
概数でも新しいデータを調べたい場合は、出典が「World Population Prospects」となっている統計表(過去のデータを基に、国際連合が計算した推計人口)を、より詳しい内訳データを調べたい場合は、出典が「Demographic Yearbook」となっている統計表(各国の人口センサスや推計人口の結果を掲載)をお使いください。
ある国について詳細に調べたい場合は、各国統計機関のホームページや報告書等を御覧ください。
3-2 少子化に関するデータはありますか?
「2-12 人口動態」、「2-13 出生率の推移」及び「2-14 女性の年齢別出生率」に掲載しています。
3-3 食料消費量のデータはありますか?
食料の消費量に関する国際比較の統計はありませんが、「4-4 1人当たり供給食料」及び「14-4 1人当たり供給熱量」を掲載しています。
3-4 自動車の生産に関するデータはありますか?
「5-11 工業生産量-機械器具」のほか、一般社団法人日本自動車工業会のホームページを御覧ください。
3-5 生計費のデータはありますか?
「13-4 赴任地別生計費指数」に、国連職員を各国に派遣する場合の、赴任都市別指数データを掲載しています。
4 「1,000人当たり」、「人口10万人当たり」とはどのような単位ですか?
例えば、「2-12 人口動態」の単位は「1,000人当たり」、解説で「人口1,000人に対する1年間の出生数」としています。ある年の日本の出生率が、「1,000人当たり8.5人」だった場合、10月1日現在の日本人人口(国内在住の日本人)の任意の1,000人に対して、1月から12月末までの1年間に8.5人の赤ちゃんが産まれたということです。パーミル(‰)という記号を使用して、「8.5‰」と表すこともあります。
また、「14-1 死因別死亡率」の単位は「人口10万人当たり」、解説で「死亡数(人口10万人当たり)」としています。
5 最新版とバックナンバーで数値が異なるのはなぜですか?
以下のような理由が考えられます。
(1)速報値、暫定値、推計値などの確報値への置き換え。
(2)遡及改訂による置き換え(GDP、推計人口、国際収支・金融関連データなど)。
(3)基準年の改定(例:鉱工業生産指数、生産者物価指数、消費者物価指数などの基準となる年の、2005年=100から2010年=100への変更)。
(4)各国統計機関から国際機関への報告誤り、国際機関の編集誤りなどによる修正。
6 国際機関の主要なデータベースの使い方を教えてください。
以下の「使い方(PDF)」を参考にして、国際機関のデータベースへアクセスしてください。
国際連合(UN)
- 世界の推計人口(推計人口、将来推計人口、出生率、死亡率など)
World Population Prospects使い方(PDF:968KB)
- 人口統計年鑑システム(「人口統計年鑑」1948年版から最新年版まで)
Demographic Yearbook System使い方(PDF:838KB)
- 国民経済計算データベース(1970年以降のGDP、1人当たりGDPなど)
National Accounts - Analysis of Main Aggregates (AMA)使い方(PDF:634KB)
- 鉱工業製品統計データベース(鉱工業製品生産量など)
Industrial Commodity Statistics Database使い方(PDF:949KB)
FAO
ILO
UNESCO
OECD