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3 男女,年齢別人口
男性が多いイラン,パキスタン,バングラデシュ,女性が多いフィリピン,タイ,ロシア
- 外国人人口を男女別にみると,男性が72万7千人,女性が82万9千人と,女性が10万2千人多く,人口性比(女性100人に対する男性の数)は87.7で,日本人の人口性比95.2を下回っている。
人口性比を国籍別人口が2千人以上の国についてみると,イラン(674.3)が最も高く,パキスタン(606.4),バングラデシュ(285.9)などとなっており,これらの国では男性が多い。一方,フィリピン(23.1)が最も低く,次いでタイ(32.0),ロシア(42.1)などとなっており,これらの国では女性が多い。(表3)
外国人の生産年齢人口の割合は83.7%で,日本人の65.8%を上回る
- 外国人人口の年齢(3区分)別割合をみると,15歳未満(年少人口)が9.4%,15〜64歳(生産年齢人口)が83.7%,65歳以上(老年人口)が6.8%となっている。これを日本人の年齢別割合(それぞれ13.8%,65.8%,20.3%)と比べると,生産年齢人口の割合が高く,年少人口及び老年人口の割合が低くなっている。
年齢別割合を国籍別にみると,生産年齢人口の割合は,インドネシアの94.1%が最も高く,次いでタイ,ネパール,イランなど計11か国で90%を超え,韓国,朝鮮の75.5%が最も低くなっている。また,年少人口の割合は,ペルーの20.0%が最も高く,インドネシアの5.5%が最も低くなっている。老年人口の割合は,韓国,朝鮮の15.2%が最も高く,マレーシアの0.3%が最も低くなっている。(表3)
- 外国人人口の年齢構造を主な国籍別に人口ピラミッドでみると,韓国,朝鮮は,日本人の人口に比較的近い構造をしている。一方,韓国,朝鮮以外の国では,国籍によって男女や年齢の比率に差はあるものの,日本人に比べ,いずれも20〜39歳の各年齢階級が突出し,老年人口が少ないといった傾向が共通している。(図3)