ここから本文です。
I 家計収支の概要-2.(4)
2.勤労者世帯の家計
(4)消費支出は名目,実質とも3年連続の減少
消費支出は340,977円で,名目(-)1.5%,実質(-)0.6%の減少となり,名目,実質とも3年連続の減少となった。
最近の動きをみると,平成5年に景気低迷の影響を受けて実質(-)0.4%の減少と,昭和55年(実質-0.8%)以来13年ぶりの実質減少となった後,6年,7年もそれぞれ実質(-)1.1%,(-)0.7%の減少となったが,8年は実質(+)0.6%と4年ぶりの増加となり,9年も実質(+)0.1%の増加となった。平成10年,11年は実収入の減少などによりそれぞれ実質(-)1.8%,(-)1.7%の減少となり,12年は世帯主の定期収入は増加となったものの,世帯主の臨時収入・賞与などの減少により実収入が減少したこともあって実質(-)0.6%の減少となった(図9,表1)。
表1 世帯の種類別消費支出の対前年(同期)増加率(全国)(エクセル:20KB)
消費支出の内訳をみると,被服及び履物(-7.9%)が大幅な実質減 少となったほか,家具・家事用品(-4.5%),住居(-3.8%), 教養娯楽(-3.2%),食料(-2.2%)が実質減少となった。
一方,交通・通信(+7.2%)が大幅な実質増加となったほか,教育 (+1.2%),保健医療(+0.6%),光熱・水道(+0.5%)が 実質増加となった(表6)。
消費支出の動きを四半期別にみると, 1〜3月期は実収入の減少などに より実質(-)0.4%の減少,続く4〜6月期は前年と同水準, 7〜9月期は天候不順の影響もあって実質(-)1.9%の減少となり, 10〜12月期も年末賞与の減少もあって実質(-)0.4%の減少と なった(図10)。