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2-7 持ち家の増改築・改修工事等
「台所・トイレ・浴室・洗面所の改修工事」の割合が最も高い
平成16年以降に増改築・改修工事等が行われた持ち家は799万戸で,持ち家全体の26.3%となっている。増改築・改修工事等の内容の割合(「その他の工事」を除く。)をみると,「台所・トイレ・浴室・洗面所の改修工事」が14.0%と最も高く,次いで「屋根・外壁等の改修工事」が11.0%,「天井・壁・床等の内装の改修工事」が8.0%などとなっている。
また,構造別にみると,「木造」が27.7%,「非木造」が21.4%となっており,「木造」が高くなっている。増改築・改修工事等の内容をみると,「木造」及び「非木造」共に「台所・トイレ・浴室・洗面所の改修工事」が最も高くなっている。
<表2−44>
平成2年以前に建築された持ち家で増改築・改修工事等が行われた割合は3割以上
平成16年以降に増改築・改修工事等が行われた持ち家の割合を建築の時期別にみると,「昭和46年〜55年」が37.2%と最も高く,次いで「昭和36年〜45年」が35.1%,「昭和26年〜35年」及び「昭和56年〜平成2年」が共に33.0%,「昭和25年以前」が31.3%などとなっており,平成2年以前に建築された持ち家の3割以上が平成16年以降に増改築・改修工事等を行っている。
増改築・改修工事等の内容(「その他の工事」を除く。)をみると,「昭和46年〜55年」は「台所・トイレ・浴室・洗面所の改修工事」が23.1%と最も高く,次いで「屋根・外壁等の改修工事」が15.1%,「天井・壁・床等の内装の改修工事」が13.2%などとなっている。「平成18年〜20年9月」は「台所・トイレ・浴室・洗面所の改修工事」が6.5%と最も高く,次いで「天井・壁・床等の内装の改修工事」が5.0%,「屋根・外壁等の改修工事」が4.2%などとなっており,これらは「昭和46年〜55年」と比べると低くなっている。
<表2−45>
年収1500万円以上世帯の持ち家で増改築・改修工事等が行われた割合は3割を超える
平成16年以降に増改築・改修工事等が行われた持ち家の割合を世帯の年間収入階級別にみると,「1500万円以上」が31.3%と最も高く,次いで「300万円未満」が29.4%,「300〜500万円未満」が27.4%,「1000〜1500万円未満」が26.8%などとなっている。増改築・改修工事等の内容をみると,全ての年間収入階級で「台所・トイレ・浴室・洗面所の改修工事」が最も高い割合となっている。
<表2−46>
増改築・改修工事等が行われた割合が最も高い島根県
平成16年以降に増改築・改修工事等が行われた持ち家の割合を都道府県別にみると,島根県が30.8%と最も高く,次いで新潟県が30.5%,長野県が30.3%,富山県が30.1%などとなっており,この4県が3割を超えている。一方,沖縄県が19.3%と最も低く,次いで山梨県が21.9%,栃木県が22.8%,青森県及び茨城県が共に23.7%などとなっている。
<図2−24,表2−47>
平成16年以降に高齢者等のための設備工事が行われた持ち家の割合は1割
平成16年以降に高齢者等のための設備工事が行われた持ち家は303万戸で,持ち家全体の10.0%となっている。
工事の内容をみると,トイレの和式から洋式への変更などの「トイレの工事」が4.8%,「階段や廊下の手すりの設置」が4.5%,「浴室の工事」が4.1%,「屋内の段差の解消」が1.5%などとなっている。
建て方別にみると,一戸建が11.0%,長屋建が11.7%,共同住宅が4.2%などとなっている。
また,家計主の年齢階級別にみると,年齢階級が高くなるほど割合は高くなる傾向となっており,「75歳以上」が20.1%と最も高く,次いで「70〜74歳」が13.8%,「65〜69歳」が11.6%などとなっている。
<表2−48>