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I 高齢者人口の現状と将来
65歳以上人口は過去最高、男性の高齢者が初めて1000万人を超える
- 平成15年9月15日現在における我が国の65歳以上人口(推計)は2431万人で、総人口の19.0%を占め、人口、その割合とも過去最高となった。
- 65歳以上人口を男女別にみると、男性は1026万人(男性人口の16.5%)で、初めて1000万人を超えた。女性は1405万人(女性人口の21.5%)で、男性より379万人多くなっている。(表1)
いっそう高まる65歳以上人口の割合
- 65歳以上人口の割合の推移をみると、昭和25年(1950年)以降年を追って上昇し、60年(1985年)には10.3%と初めて10%を超えた。その後、毎年0.5ポイント程度ずつ上昇し、平成15年には19.0%と、総人口のおよそ5人に1人の割合となっている。
65歳以上人口の割合は今後も上昇を続け、平成27年(2015年)には総人口の26.0%(3277万人)と、およそ4人に1人が65歳以上になると見込まれている。 - 老年人口指数(15〜64歳人口に対する65歳以上人口の比率)をみると、昭和25年(1950年)の8.3から、45年(1970年)は10.2、平成2年(1990年)は17.3、12年(2000年)は25.5と上昇し、15年(2003年)は前年を0.9ポイント上回って28.4となっている。
老年人口指数は今後も上昇を続け、平成37年(2025年)には48.0と、生産年齢人口(15〜64歳人口)のほぼ2人で1人の高齢者を支えることになると見込まれている。(図1、表2)
欧米諸国に比べて急速な我が国の人口高齢化
- 欧米諸国における65歳以上人口の割合をみると、調査年次に相違はあるものの、イタリアが18.2%、ドイツが17.1%、フランスが16.1%、イギリスが15.9%などとなっており、我が国の65歳以上人口の割合は、19.0%と最も高い水準となっている。
- 65歳以上人口の割合が7%から倍の14%に達した所要年数(倍化年数)をみると、ドイツが40年、イギリスが47年、イタリアが61年、フランスが115年であるのに対し、我が国はわずか24年(1970年から1994年)となっている。
我が国の65歳以上人口の割合は今後も上昇を続け、国際的にみて最も急速に高齢化が進むと見込まれている。(表3、図2)
資料:1)「推計人口」
2)各国統計局のホームページ
3)イギリス統計月報
4)ロシア統計年鑑
資料:日本-「国勢調査」、「日本の将来推計人口-平成14年1月推計」:中位推計(国立社会保障・人口問題研究所)
その他-各国の統計年鑑及び国連資料「World Population Prospects(2002)」