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平成14年11月21日
総務省統計局
社会生活基本調査トピックス
夫と妻の仕事・家事時間
平成13年社会生活基本調査の結果から
総務省統計局では,この度,11月22日の「いい夫婦の日」と11月23日の「勤労感謝の日」にちなんで,平成13年社会生活基本調査の結果から,夫と妻の1日の仕事・家事時間について取りまとめました。
なお,仕事・家事時間は,仕事関連時間(仕事,通勤・通学の合計時間)と家事関連時間(家事,介護・看護,育児,買い物の合計時間)を合計したものです。
1 夫と妻の仕事・家事時間
仕事・家事時間は,夫,妻とも40分以上の減少
夫と妻の1日の仕事・家事時間をみると,平成13年には,夫は,7時間5分と10年前に比べ47分の減少,妻は,7時間52分と45分の減少となっている。(表1参照)
表1 夫と妻の仕事・家事時間(週全体の1日平均)
2 仕事を持っている(有業の)夫・妻の仕事・家事時間
家事関連時間は,有業の妻で7分減少,有業の夫で7分増加
有業の夫と有業の妻の1日の仕事・家事時間をみると,平成13年には,夫は,8時間12分と10年前に比べ19分の減少,妻は,9時間2分と44分の減少となっている。
この内訳をみると,有業の夫は,仕事関連時間が7時間44分と10年前に比べ26分の減少,家事関連時間が28分と7分の増加,有業の妻は,それぞれ4時間54分と37分の減少,4時間8分と7分の減少となっており,仕事関連時間は,夫,妻ともに減少,家事関連時間は,夫は増加,妻は減少となっている。(図1,表2参照)
仕事関連時間は,20歳代後半と30歳代の有業の夫が増加
有業の夫と有業の妻の1日の仕事・家事時間を年齢階級別にみると,10年前に比べ,有業の夫は,30歳代以下で増加,40歳代以上で減少となっており,有業の妻は,すべての年齢階級で30分以上の減少となっている。
この内訳をみると,仕事関連時間については,有業の夫は,20歳代後半と30歳代で増加,それ以外の年齢階級では減少となっており,有業の妻は,すべての年齢階級で減少となっている。
また,家事関連時間については,有業の夫は,すべての年齢階級で増加しており,特に30歳代以下の各年齢階級では12分,70歳以上では13分と大きな増加となっている。一方,有業の妻は,20歳代後半,30歳代及び60歳以上で減少となっている。(図1,表2参照)
図1 有業の夫と有業の妻の仕事・家事時間(週全体の1日平均)
<有業の夫>
<有業の妻>
表2 有業の夫と有業の妻の仕事・家事時間(週全体の1日平均)
3 世帯の種類別にみた夫婦の仕事・家事時間
家事関連時間は,夫のみ有業の「夫婦のみの世帯」の妻が特に減少
夫婦ともに有業である共働き世帯及び夫のみ有業の世帯について,夫と妻の1日の仕事・家事時間を世帯の種類別にみると,平成13年には,共働き世帯では,いずれの世帯においても妻が夫より長くなっている。一方,夫のみ有業の世帯では,いずれの世帯においても妻が夫より短くなっている。
この内訳をみると,仕事関連時間については,共働きの各世帯の夫と妻及び夫のみ有業の「夫婦のみの世帯」の夫は,この10年間に,いずれも20分を超える減少となっている。
また,家事関連時間については,夫は,いずれの世帯においても増加となっている。一方,妻は,共働きの「夫婦のみの世帯」を除きいずれの世帯においても減少となっており,特に夫のみ有業の「夫婦のみの世帯」では40分と大きな減少となっている。(図2,表3参照)
図2 夫婦の仕事・家事時間(週全体の1日平均)
表3 夫婦の仕事・家事時間(週全体の1日平均)
○ 社会生活基本調査の概要
平成13年社会生活基本調査は,国民の生活時間の配分及び自由時間等における主な活動について調査し,国民の生活の実態を明らかにすることにより,各種行政施策の基礎資料を得ることを目的として,平成13年10月に実施しました。
社会生活基本調査は,昭和51年の第1回調査以来5年ごとに実施しており,今回の調査は6回目に当たります。
調査の対象は,全国の世帯から無作為に選定した約7万7,000世帯にふだん住んでいる10歳以上の世帯員約20万人です。
<問い合わせ先>
総務省統計局 統計調査部 労働力人口統計室 研究分析係
(〒162-8668 東京都新宿区若松町19番1号)
TEL 03-5273-1163
FAX 03-5273-1184
E-mail l-kenkyu@soumu.go.jp