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社会生活基本調査トピックス-小・中・高校生の「趣味・娯楽」
1.1年間に行った「趣味・娯楽」
行動参加ベスト10:
年齢が上になるに従い,ゲームから音楽へ,中・高校生は「趣味としての読書」も上位に
過去1年間(平成7年10月〜8年9月)に行った「趣味・娯楽」(スポーツや旅行などは含まない。)の行動者率(行動した人の割合)を種類別にみると,小学生(10歳以上)は男女とも「テレビゲーム」が最も高くなっている。中学生は男子が「テレビゲーム」,女子が「レコード・テープ・CD等による音楽鑑賞」,高校生は男女とも「レコード・テープ・CD等による音楽鑑賞」が最も高く,年齢が上になるに従い,ゲームから音楽へのシフトがみられる。
ゲームや鑑賞などの種類以外では,「趣味としての読書」が中・高校生で男女ともベスト10に入っている。
行動頻度ベスト10:
行っている人は少ないが行動日数は多い「邦楽」,「コーラス・声楽」,「洋舞・社交ダンス」
行動した人について年間の平均行動日数をみると,最も多いのが小学生男子は「テレビゲーム」,中学生女子と高校生男女は「レコード・テープ・CD等による音楽鑑賞」で行動者率ベスト1と変わらないが,小学生女子は「ペットの世話」,中学生男子は「邦楽」が最も多くなっている。
行動者率は低いが,行動頻度の多いものには,「邦楽」,「コーラス・声楽」,「洋舞・社交ダンス」などがある。
行動総量(延べ行動者数)ベスト10:
抜きん出ている小学生男子の「テレビゲーム」,中学生女子と高校生の「レコード・テープ・CD等による音楽鑑賞」
共通して多い「ペットの世話」,「趣味としての読書」,「楽器の演奏」,「ビデオ・LDによる映画鑑賞」
1年間の延べ行動者数(行動者数×平均行動日数)をみると,小・中学生の男子は「テレビゲーム」,小学生女子は「ペットの世話」,中学生女子と高校生男女は「レコード・テープ・CD等による音楽鑑賞」が最も多い。
小・中・高校生を通じて男女ともベスト10に入っているのは,上述の3種類と「趣味としての読書」,「楽器の演奏」,「ビデオ・LDによる映画鑑賞」の6種類となっている。なお,「パソコン」は男子が中学生から,女子は高校生でベスト10入りしている。
2.親と子の「趣味・娯楽」
親と子供の「趣味・娯楽」には強い相関
「夫婦と子供の世帯」と「夫婦,子供と親の世帯」について,子供とその親の「趣味・娯楽」をみると,子供の行動者率は,すべての種類で,親がそれを「した」場合が,両親とも「しなかった」場合に比べて高くなっており,親と子供の「趣味・娯楽」には強い相関がみられる。
「ドライブ」や「キャンプ・オートキャンプ」など,家族で行うことの多い種類の場合,親が「した」子供の行動者率は「しなかった」子供の行動者率の10.7倍,7.9倍と,両者の開きが大きい。一人で行う場合が多い「趣味としての読書」でも2倍以上の開きがみられる。子供の行動者率の高い「テレビゲーム」や「レコード・テープ・CD等による音楽鑑賞」は開きが小さい。