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労働力調査の解説 (令和元年6月版)
労働力調査は,国民の就業及び不就業の状態を明らかにするための統計を得ることを目的とし,1946年9月に調査が開始されて以来,毎月実施されています。調査結果は,各種の雇用対策や,景気判断等のための重要な基礎資料とし て利用されています。
最近の雇用・失業を取り巻く環境は,少子高齢化の急速な進展,産業構造の変化,雇用形態の多様化など大きく変化しています。
これらの状況を的確に把握するため,労働力調査の重要性はますます高まっており,調査の正確な実施及び調査結果の迅速かつ分かりやすい形での提供が 求められているところです。
この解説書は,労働力調査の結果をより有効に活用するため,統計データの見方を説明するとともに,調査の仕組みや標本の抽出方法などについて解説したものとなっています。
本書が労働力調査に対する理解の一助となれば幸いです。
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※付録はこちらからご覧いただけます
目次
I 労働力調査の結果の見方と利用
- 公表体系
- 公表方法
- 就業状態の分類方法
- 就業状態の定義
- 就業状態に関する各種比率
第3章 時系列結果の接続と調査結果を見る際の注意点(PDF:238KB)
- 時系列結果の接続
- 調査結果を見る際の注意点
II 労働力調査の仕組み
- 調査の目的
- 調査の沿革及び法的根拠
- 調査の範囲及び調査対象
- 調査の期日及び期間
- 調査事項
- 調査の流れ
- 調査の方法
- 調査結果の集計及び公表
- 基本的把握事項
- 詳細把握事項
III 労働力調査の標本設計と結果の推定
- 標本調査の考え方
- 標本調査区の抽出
- 標本調査区内における住戸の抽出
- 標本の交代方法
- 線型推定
- 比推定の考え方
- 推定方法
- 推定値の誤差
- 季節調整値
- 時系列回帰モデルによる都道府県別結果の推定
IV 労働力調査における諸定義の発展と調査の変遷
- 国際的にみた労働力調査の起源
- 就業状態の定義の変遷及び国際基準
- 諸定義の国際基準
- 主要各国の労働力調査
- 標本設計等に関わる主な変更
- 調査方法,調査事項等の変遷
- 就業状態の定義の変遷
- 標本設計の変遷
付録1-2 労働力調査特定調査票
付録2 労働力調査結果表一覧
付録3 労働力調査集計事項一覧
付録4 労働力調査規則(昭和58年総理府令第23号)
付録5 労働力調査層別調査区数一覧
付録6 センサス局法の概要
付録7 ILO第19回国際労働統計家会議における決議(仮訳)(抄)
付録8 第二次世界大戦前の「失業統計」