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III 昼間人口
昼夜間人口比率は東京都,大阪府で高く,その近隣の県で低い
- 平成17年の都道府県別の昼間人口は,東京都が1498万人(全国の11.8%)と最も多く,次いで大阪府が924万人(同7.3%),神奈川県が791万人(同6.2%),愛知県が734万人(同5.8%),埼玉県が616万人(同4.8%)などとなっている。これら上位5都府県の昼間人口の順位は常住人口と同じである。
昼夜間人口比率(常住人口100人当たりの昼間人口の割合)は,東京都が120.6と最も高く,次いで大阪府が105.5となっている。これに対して,東京都や大阪府の近隣の県では昼夜間人口比率が低く,埼玉県(87.5),千葉県(88.5),奈良県(88.7)の3県で90を下回っている。
平成12年と比べると,昼夜間人口比率が高い東京都が1.4ポイント,大阪府が0.4ポイントそれぞれ低下している一方,昼夜間人口比率が低い埼玉県が1.1ポイント,千葉県が0.9ポイントそれぞれ上昇している。(表3-1,図3-1)
県庁所在市及び15大都市でみると,大阪市の昼夜間人口比率が最も高い
- 県庁所在市及び15大都市の昼間人口は東京都特別区部が1128万人,大阪市が358万人,横浜市が321万人,名古屋市が252万人などとなっている。
昼夜間人口比率は,大阪市が138.0,東京都特別区部が135.1となっているのを始め,43市で100を超えている。これに対して,川崎市が87.1,横浜市が90.4,さいたま市が91.9など6市で100を下回っている。(表3-2)
東京都千代田区の昼間人口は常住人口の20.5倍
- 東京都特別区部の昼間人口は港区が91万人(常住人口の4.9倍)と最も多く,次いで千代田区が85万人,新宿区が77万人などとなっている。
昼夜間人口比率は,千代田区が2047.3と最も高く,次いで中央区が659.5,港区が489.4など5区で200を超えているのを始め,12区で100を超えている。これに対して,葛飾区が80.7,江戸川区が81.8,練馬区が82.4など11区で100を下回っている。千代田区の昼夜間人口比率が平成12年の2374.4から大きく低下するなど,都心部において昼夜間人口比率が低下している一方,練馬区,中野区など5区で昼夜間人口比率が上昇している。(表3-3,図3-2,3-3)
図3-2 東京都特別区部の昼夜間人口比率(平成17年)
大阪市中央区の昼間人口は常住人口の7.6倍
- 大阪市の昼間人口は,中央区が51万人(常住人口の7.6倍)と最も多く,次いで北区が42万人,淀川区が22万人などとなっている。
昼夜間人口比率は,中央区が761.8,北区が430.4,西区が273.3と3区で200を超えているのを始め,16区で100を超えている。これに対して,鶴見区が86.8,東住吉区が88.2,住吉区が88.5など8区で100を下回っている。(表3-4,図3-4,3-5)
図3-4 大阪市区別の昼夜間人口比率(平成17年)
名古屋市中区の昼間人口は常住人口の4.9倍
- 名古屋市の昼間人口は,中区が32万人(常住人口の4.9倍)と最も多く,次いで中村区が23万人,中川区が19万人などとなっている。
昼夜間人口比率は,中区が494.6,中村区が176.3,東区が170.9など8区で100を超えている。これに対して,緑区が76.7,守山区が83.6,名東区が84.2など8区で100を下回っている。
(表3-5,図3-6,3-7)
図3-6 名古屋市区別の昼夜間人口比率(平成17年)
10の区で昼夜間人口比率が200を超える
- 市区町村別の昼夜間人口比率をみると,10の区で200を超えるなど上位30市区町村のほとんどが15大都市の区であり,区以外では京都府久御山町(173.6)が最も高く23位となっている。
昼夜間人口比率が低い市区町村は,大阪府豊能町(63.9)が最も低く,次いで千葉県栄町(65.0),宮城県七ヶ浜町(65.3),茨城県利根町(65.4),京都府加茂町(67.6)などとなっており,多くが都市の近郊住宅地の地域である。(表3-6)