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4 労働力状態


外国人の労働力人口は72万7千人で我が国の1.10%を占め,労働力率は62.8%
○ 我が国に常住する15歳以上外国人115万7千人のうち就業者は68万5千人,完全失業者は4万2千人,両者を合わせた労働力人口は72万7千人で,我が国の労働力人口に占める外国人の割合は1.10%となっている。また,外国人の労働力率(15歳以上人口に占める労働力人口の割合)は62.8%となっており,日本人の労働力率61.1%と比べると,1.7ポイント高い。
次に,外国人の年齢別労働力率を日本人と比べると,20〜59歳の各年齢階級では外国人の方が低く,15〜19歳及び60歳以上では外国人の方が高くなっている。この傾向は,男女とも共通している。
労働力率を主な国籍別にみると,ブラジル(84.4%),カナダ(83.2%), ニュージーランド(82.9%)などが高く,シンガポール(41.5%),タイ(46.0%),コロンビア(46.6%)などが低くなっている。
国籍によって大きく異なる女性の年齢別労働力率
○ 男女,年齢別労働力率を主な国籍別にみると,男性の労働力率は総じて20〜59歳の各年齢階級で高く,山型又は台形を示しており,中でもブラジル,ペルーなどは全体的に労働力率が高く,台形となっている。韓国,朝鮮,フィリピン,タイ及びアメリカは,40歳前後を頂点としたゆるやかな山型となっている。中国はややとがった山型で,かつ労働力率の頂点が低い。
次に,女性の労働力率をみると,国籍によって傾向が大きく異なり,フィリピン,韓国,朝鮮,カナダなどは20〜24歳と50歳前後に労働力率の頂点が二つあるM字型となっている。ブラジルは,男性と同様に全体的に労働力率が高くなっているのに対し,タイや中国は全体的に労働力率が低い。
また,インドネシアは男女ともにM字型となっている。