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家計調査平成13年平均結果の概況（詳細編）I-1.(2)

（2）家電製品やIT関連支出の増加などにより家具・家事用品，交通・通信，教養娯楽などが実質増加

ア食料は71，534円で，名目3.1％の減少，実質2.5％の減少となった。調理食品，飲料が実質増加となったものの，肉類が大幅な実質減少となったほか，野菜・海藻，酒類，外食，乳卵類，魚介類，穀類，油脂・調味料，果物も実質減少となった。また，菓子類は実質で前年と同水準になった。

　なお，食料は世帯人員の減少の影響もあって平成3年以降11年連続して実質減少となっている。

イ住居は20，018円で，名目3.7％の減少，実質3.2％の減少となった。家賃地代が実質減少となったほか，設備修繕・維持も3年ぶりの実質減少となった。

ウ光熱・水道は21，367円で，名目0.5％の減少，実質1.1％の減少となった。灯油などの「他の光熱」が実質増加となったものの，ガス代，電気代，上下水道料が実質減少となったため，全体として実質減少となった。

　なお，光熱・水道は平成10年から12年まで3年連続で実質増加していたが，13年は4年ぶりに実質減少となった。

エ家具・家事用品は11，151円で，名目1.2％の増加，実質5.0％の大幅な増加となった。冷暖房用器具などの家庭用耐久財が大幅な実質増加となったほか，寝具類，家事用消耗品，家事サービスも実質増加となった。一方，室内装備・装飾品，家事雑貨は実質減少となった。

　なお，家具・家事用品は平成10年から12年まで3年連続で実質減少していたが，13年は4年ぶりに実質増加となった。

オ被服及び履物は15，170円で，名目6.3％の減少，実質4.2％の減少となった。洗濯代などの被服関連サービス，下着類，和服，生地・糸類が大幅な実質減少となったほか，シャツ・セーター類，履物類，マフラー・スカーフなどの「他の被服」，洋服も実質減少となった。

　なお，被服及び履物は平成3年以降11年連続して実質減少となっている。

カ保健医療は11，549円で，名目2.0％の増加，実質1.3％の増加となった。保健医療用品・器具が大幅な実質減少となったものの，医薬品が実質増加となったことなどのため，全体として実質増加となった。また，歯科診療代などの保健医療サービスは実質で前年と同水準になった。

キ交通・通信は36，420円で，名目0.6％の増加，実質1.5％の増加となった。交通，自動車等関係費が実質減少となったものの, 移動電話通信料などの通信が大幅な実質増加となったため，全体として実質増加となった。

ク教育は12，765円で，名目7.9％の減少，実質8.9％の大幅な減少となった。教科書・学習参考教材，補習教育，授業料等が大幅な実質減少となった。

ケ教養娯楽は31，418円で，名目2.2％の減少，実質では0.8％の増加となった。書籍・他の印刷物，パック旅行費などの教養娯楽サービス，教養娯楽用品が実質減少となったものの，パソコンなどの教養娯楽用耐久財が大幅な実質増加になったため，全体として実質増加となった。

コその他の消費支出は77，300円で，名目3.7％の減少となった。仕送り金，こづかいが大幅な減少となったほか，諸雑費，交際費も減少となった（図4，表2）。

図4　消費支出の費目別対前年実質増加率（全国・全世帯）