ここから本文です。
統計研修受講記(令和6年度 No.1)
令和6年度 「指数に関する研修−鉱工業指数を中心に−」を受講して
佐賀県政策部統計分析課 重信 光一
私は鉱工業指数を担当して3年目になり、月報の作成、年間補正及び年報の作成、基準改定という、鉱工業指数における業務は一通り経験いたしました。そのため、鉱工業指数についてはおおむね理解していると思っていましたが、一通り経験した今だからこそ、改めて学ぶチャンスと思い、本研修の受講を希望いたしました。
本研修は、「作成者側」と「利用者側」の2つの視点から講義いただいたと感じました。作成者側の視点からは、「指数の概要」、「鉱工業指数の構造・作成方法」、「鉱工業指数の分析グラフ作成演習」、「鉱工業指数の利用・分析」について、経済産業省の講師の方々より講義いただきました。利用者側の視点からは、「鉱工業指数の見方・使い方」について、野村證券株式会社の講師の方に講義いただきました。
「指数の概要」では、そもそも指数とは何かを学び、指数の見方や使い方について一通り学んだ後、鉱工業指数の概要について学びました。指数化することで、時系列比較が容易になり、異なる単位でも集計・比較ができるという利点を改めて学びました。
「鉱工業指数の構造・作成方法」では、生産・出荷・在庫等の各指数を振り返り、デフレータや季節調整等の指数作成の工程を学び、毎年行う年間補正や5年ごとに行う基準改定について学びました。特に基準改定は、当県では本研修の数か月前に完了・公表した内容だったので、作業の意味を実感しながら学ぶことができました。
「鉱工業指数の分析グラフ作成演習」では、演習を通じて、様々な指数や寄与度、上昇率等の算出を行いました。その中で、在庫循環図の作成演習がありましたが、実際に作成するのは初めてだったので、大変勉強になりました。
「鉱工業指数の利用・分析」では、鉱工業指数の公表種類や景気動向等の分析、他統計と組み合わせた指数の再編成について学びました。普段は主に指数を作成する立場なので、利用・分析についてはやや難しく感じましたが、表やグラフで可視化していただけていたので、イメージをつかむことができました。
「鉱工業指数の見方・使い方」では、鉱工業指数における景気指標との関連性や、GDP等の経済指標から見た経済構造、経済予測のヒントとなる各種指標等について学びました。特に、経済統計を見る際の留意点として、ウラやゲタといった数字のトリックについて学びましたが、鉱工業指数を作成する立場として、数字のトリックを見抜く力が不可欠と感じました。
最後に、2日間の研修を通じて、分かりやすく講義いただいた講師の方々を始め、対面・オンラインの両環境を整備いただき、寮への宿泊や研修内容の配信についても御配慮いただいた統計研究研修所の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。
(統計調査ニュース 令和6年12月号より)
