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統計研修受講記(令和元年度 No.2)
令和元年度 「本科(総合課程)」を受講して
岐阜県警察本部刑事部刑事総務課 青木 謙吾
この度、岐阜県警察を代表して本科研修(総合課程)を受講させていただきました。
研修期間中は、講師の皆様の熱心な御指導、研修環境を整えてくださった研修所の皆様や同期生のサポート等のおかげで、充実した日々を過ごすことができ、長いと思われた3か月間の研修があっという間に過ぎ去りました。
本科研修では、統計学の基礎理論や統計調査論、経済統計分析等の講義に加えて、個人研究やグループ演習といったカリキュラムが組まれていました。
個人研究では、各自で研究テーマを設定し、データを収集した上で、講義で学んだ手法を用いて分析を行い、結論を導き出すわけですが、必要なデータが集まらなかったり、分析手法や分析結果の解釈に戸惑ったりと試行錯誤の連続でした。
研究過程では、講師の方から助言・指導していただいたり、同期生同士で教え合う等して、分析手法等に対する知識や理解を深め、各々導き出した結論等を発表することができました。
グループ演習では、統計調査の企画、調査票の設計、調査の実施、調査結果の公表に至る一連の事務を経験し、統計調査論等の講義内容と実務を結びつけることができ、非常に有意義なものであったと思います。
当然、講義や演習は有意義なものでありましたが、統計部局、国税庁、都道府県職員、警察等、全国様々な機関から研修に参加した同期生との出会いも、この研修期間中の財産と言えます。
所属機関や業務内容が異なり、本研修に参加しなければ絶対に顔を合わすことはなかったであろう人達と、3か月間、勉学や飲食を共にしたことで親睦が深まり、分からないこと等を気軽に相談できる関係性を築けたのではないかと思います。
昨今、統計の重要性が高まりをみせる中、私たち警察組織におきましても、犯罪統計や交通事故統計等の証拠に基づく政策立案(EBPM)やPDCA サイクルの重要性が増しています。
また、限られた時間や人員の中で、いかに業務の効率化を果たすかという点においても、統計の利活用が求められるところであります。
私は今春、統計業務に携わる部署へ異動となりましたので、本科研修で学んだ知識を更に昇華させ、今後の業務に生かしていきたいと思います。
最後になりましたが、研修期間中、御指導いただきました講師の皆様、研修環境を整えていただいた研修所の皆様、共に学んだ研修同期生の皆様、研修に参加する機会を与えていただいた皆様に心より感謝申し上げます。
(統計調査ニュース 令和2年5月号より)