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統計研修受講記(平成20年度 No.4)
専科「PCを用いた統計入門」(冬季)を受講して
独立行政法人国立印刷局彦根工場印刷部印刷第2課 山口 智彦
私は、独立行政法人国立印刷局彦根工場で品質管理業務に携わっています。品質管理では、ヒストグラム、パレート図、分散図などのQC七つ道具と言われる統計的な手法を用いますが、業務の中で十分に活用しきれていない状況でした。そこで、「PCを用いた統計入門」を受講して統計分析手法の理解を深めたいと考え、この研修に参加しました。
研修内容は「Excel の基礎操作」や「統計GIS入門」、「記述統計入門」、「統計グラフ作成演習」、「統計データ の見方・使い方」と、統計処理に必要なExcelの基礎から実践演習まである充実したものでした。私たち研修生のペースに合わせて研修が進められたため、受講中は焦りを感じることもなく、十分に理解することができました。
「Excel の基礎操作」では、知っていると便利なExcelの機能が紹介され、業務の効率化にもつながる知識を身につけることができました。用いられたテキストは、講義の中で取り上げられなかった機能についても分かりやすく紹介されており、自主学習に大いに役立てることができました。
「統計GIS入門」は地図で見る統計ということで、政府統計の総合窓口(e-Stat)ホームページ上にある地図で表す統計データと統計ソフトの使用方法について丁寧に解説していただき、初めて使う私でも分かりやすい内容でした。業務で使う可能性は低いかもしれませんが、統計に関する視野が広がったと感じています。
「記述統計入門」や「統計グラフ作成演習」では、統計の基礎からデータ処理の仕方、Excelでの処理方法、グラフの特性や誤解のないグラフ作成の大切さについて教えていただきました。Excelを使った演習も多く、学習内容の定着が図れて有意義な講義でした。
「統計データの見方・使い方」では、既に示されているデータ、グラフの着目点や注意点、データの入手方法など、データの分析、活用法について学びました。品質管理業務では、得られたデータを分析し活用することが重要になることから、今後の業務に活いかしていきたいと考えています。
この研修は、統計の入門、演習以外にもExcelについての講義があり、統計業務に携わる方だけではなく、データ処理にかかわる方にもお勧めできる研修だと思います。
最後になりましたが、研修中お世話になりました研修講師の方々、統計研修所の皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。
(統計調査ニュース 平成21年4月号より)