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統計Today No.163
令和2年国勢調査
−#みんなの国勢調査 いよいよ始まります−
総務省統計局統計調査部国勢統計課長 阿向 泰二郎
本年10月1日を調査日とする「令和2年国勢調査」が、9月14日月曜日から始まります。令和最初の国勢調査であり、大正9年(1920年)の第1回調査から100年を迎える節目の国勢調査です。
安倍内閣総理大臣は、9月8日火曜日に、令和2年国勢調査の実施に際しての談話を発表し、以下のように、国民の皆様に国勢調査の重要性について理解を求め、調査への協力と回答を呼び掛けました。
≪令和2年国勢調査の実施に際しての内閣総理大臣の談話≫
調査書類の配布(9月14日〜9月30日)
国勢調査は、9月14日月曜日※1から、調査員(約60万人)が皆様の御家庭を訪問し、(1)インターネット回答利用ガイド、(2)調査票(紙)、(3)調査票の記入のしかた、(4)郵送提出用封筒※2の4点の調査書類を青色で縁取りした封筒に入れてお配りします(下図参照)。できる限り1週間のうちに、遅くとも9月30日水曜日までに配布するようにしています。
なお、調査員が各御家庭を訪問する際は、新型コロナウイルス感染防止のためマスクを着用してお伺いします。主に説明はインターホン越しに、調査書類は郵便受けやドアポストに入れて配布いたしますが、御不在の場合や一部の地域においては、世帯の方をお呼び出しすることなく、調査書類を郵便受けやドアポストへ直接配布させていただく場合があります。あらかじめ御了承ください。
※1 熊本県八代市(坂本地区)、人吉市及び球磨村では、調査書類の配布は10月以降を予定しています。該当地域にお住まいの方は御留意願います。
※2 郵送提出を行っていない市町村では郵送提出用封筒はお配りしていません。
調査の回答(10月7日まで)
調査書類が届きましたら調査のスタートです。設問は全部で16問。ふだん住んでいる世帯の方全員について御回答ください。回答期限は10月7日水曜日までとなっています。調査の回答は、(A)インターネット、(B)郵送、(C)調査員への提出の3つ方法がありますが、新型コロナウイルス感染防止のため、できる限りスマートフォンやパソコンから行えるインターネットでの回答をお願いします。インターネット回答は、調査書類が届いたその日から行うことができます(下図参照)。
回答期限の10月7日までにインターネット回答又は調査票の提出の確認ができなかった世帯については、調査員が再度訪問し、回答のお願いに伺います。御不在が続く場合など調査の回答が得られないときは、国勢調査令(昭和55年政令第98号)に基づき、御近所やマンションの管理員の方などに、世帯員の数などをその世帯の方に代わってお聞きします。新型コロナウイルスの感染防止や近隣の方々のお手間などを考えますと、是非とも御自身で、10月7日の期限までに御回答いただきますよう重ねてお願い申し上げます。
#みんなの国勢調査
100年前に行われた第1回国勢調査は、当時の新型インフルエンザであるスペイン風邪が世界中で大流行し、猛威を振るう中で準備が進められ、まだ終息に至っていない状況下で実査が行われました。調査日の前日には台風が上陸し、調査日当日、関東から東北にかける広範な地域で大水害も発生しました。そうした厳しい状況の中で、テレビやラジオもない時代に、日本人が初めて経験する国勢調査を成功裏に行うことができたのは、国を挙げ、国民みんなで国勢調査に取り組んだことにあったと言われています。
100年目となる令和2年国勢調査のキャッチコピーは「#みんなの国勢調査」です。国民の皆様全員が参加し、国勢調査を各界各層に支えていただけると幸いです。令和2年国勢調査の成功に向け、皆様の御理解と御支援をよろしくお願い申し上げます。
※国勢調査2020総合サイト:https://www.kokusei2020.go.jp/
(令和2年9月8日)