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統計Today No.28
平成22年国勢調査の実施に向けて(5)
−国勢調査員が任命され、いよいよ調査員の事務が始まります−
総務省統計局統計調査部国勢統計課企画官 河野 好行
平成22年国勢調査の実施まで残り35日となる8月27日、総務大臣室において、国勢調査実施本部長である原口総務大臣から、東京都の国勢調査員10名の方々に対する任命辞令書の交付が行われました。
国勢調査員の役割
平成22年国勢調査は、我が国が本格的な人口減少社会となって実施する最初の国勢調査です。日本の未来を考えるために欠くことのできない最新の人口・世帯の実態を明らかにする調査として、従来にも増して精度の高い統計を提供することが必要となっています。
国勢調査の第一線の活動を行うのが国勢調査員で、8月下旬から9月上旬にかけて、全国で約70万人が総務大臣から任命されます。そして、9月下旬から10月下旬にかけて、担当する調査区内のすべての世帯を訪問し、その世帯にふだん住んでいる人を確認した上で、調査票の配布と回収の事務を行います。このように国勢調査員は、調査の正確さを確保するための重要な役割を担っています。
任命辞令書の交付
8月27日の当日、総務大臣室において、原口総務大臣から平成22年国勢調査の調査活動に従事される港区及び新宿区の国勢調査員10名の方に任命辞令書が交付されました。
この度の辞令交付は、2か月任命の国勢調査員の最も早い任命日が8月28日であることから、その前日となる27日に、原口総務大臣が国勢調査員の方々を直接激励したいとのことから実現したものです。
原口総務大臣は、港区及び新宿区の国勢調査員2名の代表に任命辞令書を直接手交した上、10名全員と握手されながら、「重要な調査ですので、頑張ってください。」、「よろしくお願いします。」と、激励の言葉を掛けられました。
原口総務大臣から辞令を受けた国勢調査員の方々は、「身の引き締まる思いです。」、「正確な調査を行うよう、これから頑張ります。」などと決意を新たにされておられました。
定例記者会見における原口総務大臣からのメッセージ
原口総務大臣は、任命辞令書を交付した後、定例の記者会見に臨みました。定例記者会見において、「10月1日の国勢調査まで1か月となりました。本日、東京都の一部の調査員の方々に任命辞令を交付させていただきました。全国で約70万人の国勢調査員の任命が始まっています。国勢調査は、しっかりと国民の実態を明らかにし、つまびらかにして様々な対策を練るためのもの。今回は10年に1回の大規模調査に当たります。国民の皆様に協力をお願いするとともに、70万人の国勢調査員を始めとする多くの皆様の御努力に御礼申し上げたい。」と話されました。
最後に
国勢調査員の皆様は、今後、全国の市区町村で開催される調査員事務打合せ会に出席し、調査に必要な事務の説明を受けた上で、調査活動を行うことになります。平成22年国勢調査は、これまでの国勢調査と比べ、調査方法が大きく改善され、マンション管理人など関係者の御支援も頂けることとなっています。
国勢調査員の皆様には、平成22年国勢調査を正確かつ円滑に実施するため、決められた方法に従って調査を行っていただくとともに、調査活動に当たっては、事故に遭うことのないよう、安全に留意していただくよう、この場を借りてお願いいたします。
また、国民の皆様におかれては、国勢調査員がお伺いしましたら、正確な調査のため、御回答をよろしくお願い申し上げます。
(平成22年9月3日)