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データで社会を変える

3つのフィールドで挑む理工系事務官の仕事
内田 翔太
内田 翔太
平成25年入省
内閣官房
デジタル行財政
改革会議事務局
参事官補佐
鈴木 ななみ
鈴木 ななみ
令和2年入省
国際連合
経済社会局
統計部
(ニューヨーク)
三宅 修平
三宅 修平
令和4年入省
内閣官房
内閣感染症危機管理
統括庁 主査
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データの「作り手」から
「仕組みづくり」へ

内田
今日は「データ利活用」をテーマに、それぞれの現場での経験を共有できればと思います。私は入省以来、統計調査の実施や公表などデータの「作り手」としての仕事に携わってきましたが、今はデータ利活用を促進するための仕組みづくりという、これまでとは違うフィールドで仕事をしています。
三宅
内田さんは今、具体的にどんな仕事をされているんですか。
内田
データとAIの好循環を形成するデータ駆動社会を実現すべく法案の検討などを行っています。検討の中では、民間企業や地方公共団体の方々から、先進的な取組事例や実施上の課題について、多くのお話を伺いました。中には「既存の法制度に照らしてデータを使っても大丈夫かが分からず踏み出せない」といったリアルな悩みもありました。
鈴木
法制度の面から後押しが必要ということですね。
内田
そうなんです。どうすればデータの保護にも留意しながら利活用を促進できるかなど、良い制度になるよう議論を重ねています。データは単体でも価値がありますが、連携して利活用できると、意思決定の高度化や新たなビジネスの創出など、さらに高い価値を生み出せる可能性があります。理工系のバックグラウンドを持ち、統計行政に携わってきた職員として、広くデータ利活用を促進する法制度づくりに携われることは、やりがいを感じています。
鈴木
保護と利活用のバランスは、国際的にも大きなテーマですよね。各国がそれぞれの状況に応じて制度設計を進めていて、国連でもその動向を注視しています。日本の取組も、世界に向けて発信できる価値があると思います。

国連でビジネス統計の
国際標準づくりに挑む

内田
鈴木さんは今、国連統計部に派遣中ですよね。国際機関ではどんな業務を担当されているんですか。
鈴木
ビジネス統計セクションで、SBR(Statistical Business Register: 統計用ビジネスレジスター)の普及に向けた取組を主に担当しています。SBRは、日本では事業所母集団データベースという名称で整備されており、すべての企業・事業所の情報を集約することで経済統計の一貫性を高める役割があります。
三宅
国際的にはどれくらい整備が進んでいるんですか。
鈴木
2025年春に各国の統計機関を対象にアセスメントを実施しました。整備状況は国・地域によって差がありますが、データ利活用という観点でいうと、SBRのデータソースとして行政記録情報を利用している国・地域が100か所もありました。これは全回答者の90%以上にあたります。さらに、一部の国では商用データやビッグデータの活用も進められています。
内田
かなり進んでいるんですね。
鈴木
昨年参加した南アフリカでの国際会議では、AIを活用してデータ検証作業を行っている事例も目の当たりにし、技術の進展を肌で感じました。各国の統計機関が抱える課題は共通している部分も多く、互いに学び合える環境があるのは刺激的です。
内田
国際的な先進事例に直接触れられるのは、国連ならではの貴重な経験ですね。
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パンデミック対応の最前線で
多様なデータを駆使する

鈴木
三宅さんは内閣感染症危機管理統括庁でどんな取組をされているんですか。
三宅
統括庁は「新型コロナウイルス等感染症対策推進室」が前身で、コロナ禍から理工系事務官の先輩がスパコン「富岳」でのシミュレーションや数理モデルによる感染予測など、データドリブンな行政を実践してきた組織です。今は将来のパンデミックに備えた調査研究に取り組んでいます。
内田
コロナ対応では、具体的にどんなデータが活用されたんですか。
三宅
感染状況や経済情勢を的確に把握するため、政府統計だけでなく民間データも幅広く活用しました。スマホの位置情報をもとにした人流データで行動変容を分析したり、クレジットカードや飲食店予約のデータから経済活動を把握したり、SNSの動向から人々の心理を読み解いたり。政府統計は信頼性が高いですが、パンデミック時は速報性を重視して民間データもふんだんに活用されたんです。
鈴木
リアルタイムに状況を把握できるのは、民間データならではの強みですよね。
三宅
まさにその通りです。刻々と変化する状況の中では、データを駆使した迅速な現状把握が政策判断に直結します。政府統計の「メーカー」とデータの「ユーザー」、両方の視点を持った調査の実施は、理工系事務官として貴重な経験になりました。

理工系の素養を活かして、
多様なフィールドで挑戦する

内田
理工系事務官として総務省に入省すると、「理工系」の枠にとらわれず、本当に多様なフィールドで仕事ができますよね。
三宅
統計行政に軸足を置きながらも、自分の関心や能力に応じて様々なチャレンジができるのは大きな魅力ですね。
鈴木
しかも、どのフィールドでもデータを扱う数理的能力や論理的思考力といった理工系の素養が存分に活かせます。それがとても面白いところです。
内田
私たち理工系事務官は、統計というデータの「作り手」としての経験を土台にしながら、多様なフィールドでデータの力を社会に活かす仕事をしているということです。変化の激しい時代だからこそ、データを武器に、社会課題の解決に挑戦していきましょう。
データで社会を変える_画像4

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