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第9回東アジア統計局長会議
[日時]
平成12年8月23日(水曜日)〜8月25日(金曜日)[場所]
経団連ゲストハウス (静岡県御殿場)[主催]
総務庁統計局・統計センター[会議の主旨]
東アジア統計局長会議は、東アジア諸国(アセアン諸国、中国、韓国及び日本) における中央統計機関の責任者が、各種政府統計作成上の経験等を交換し、諸問題 について検討し合うとともに、統計に関する技術協力を推進することを目的として いる。1980年(昭和55年)に第1回が開催され、今回は9回目となる。 今回の特色としては、「アジア統計フォーラム」の同時開催がある。これは1999 年9月に韓国統計庁が、官民の統計交流の場として開催した「国際統計フォーラム」 の議論を受けて開催することになったものであり、各国の統計行政担当部局と統計 関係の研究者、実務者との間で自由な意見交換を行うことを目的としている。今回は、東アジア統計局長会議に併せて開催し、オーストラリア、韓国、日本からの民 間の統計関係者、学識経験者が東アジア統計局長会議出席者に加わり、論文発表と 意見交換の場を持った。[テーマ]
今回のメインテーマを「社会経済変化の激しい時代における政府統計のあり方」 とし、サブテーマとして「データ収集環境の変化」、「急速な社会経済変化に対応 した統計の作成」、「政府統計の有用性と品質」の3つが設定された。 これらのテーマは最近の統計行政をめぐる著しい環境変化を反映したものである。日本においては、行財政改革の推進、統計精度をめぐる活発な議論が続いており、その背景にはグローバリゼーションの急速な進展やITなどの技術革新がある。こう した統計を取り巻く環境の変化は、日本に特有なものではなく、極めて一般性のあ る問題であるとの観点からテーマとして決定された。[会議日程]
8月23日(水曜日)
東アジア統計局長会議
13:30 開会の辞 [井上 達夫 統計局長, 日本]
13:45 議題採択
14:00 − 15:00 セッション I [議長: Dr. Paul CHEUNG, シンガポール]
- データ品質とは−経験から引き出されるもの [Mrs. Carol CARSON, IMF]
- 統計の品質を利用者及び国民にいかに伝えるか [大戸 隆信 統計センター所長, 日本]
15:30 − 17:00 セッション II [議長: Mr. Tomas AFRICA, フィリピン]
- 中国の官庁統計の最近の進展 [Mr. QIU Xiaohua, 中国]
- デジタル・エコノミーへの統計的アプローチ [Mr. Young-Dae YOON, 韓国]
- 貧困統計と指標−どの程度の頻度で測定すべきか [Mr. Isidoro P. DAVID, ADB]
8月24日(木曜日)
9:00 − 10:30 セッション III [議長: Mr. Young-Dae YOON, 韓国]
- カンボディアの統計システム:活動と緊急課題 [Mr. SAN Sy Than, カンボディア]
- 官庁統計の品質 [Mr. Bounthavy SISOUPHANTHONG, ラオス]
- ミャンマーの統計開発 [Dr. SEIN TIN, ミャンマー]
11:00 − 12:00 セッション IV [議長: Mr. SUGIARTO, インドネシア]
- データ収集の改善−ヴィエトナム統計の発展における重要課題 [Dr. LE Manh Hung, ヴィエトナム]
- タイにおけるデータ収集の問題点と新たな挑戦:2000年人口センサスからの経験 [Mrs. Varai WORAMONTRI, タイ]
13:30 − 15:00 セッション V [議長: Mr. FENG Nailin, 中国]
- インドネシアの2000年人口センサス: 小地域統計の情報源 [Mr. SUGIARTO, インドネシア]
- 人口・住宅センサス実施におけるマレーシアの新たな問題 [Mr. Aziz OTHMAN, マレーシア]
- フィリピンの2000年センサスにおける主体性の確立 [Mr. Tomas AFRICA, フィリピン]
15:30 − 17:00 セッション VI [議長: Mr. Aziz OTHMAN, マレーシア]
- データ収集における新たな問題への対応:シンガポールの経験 [Dr. Paul CHEUNG, シンガポール]
- オーストラリア官庁統計の新たな問題 B.急速な経済変化の計測 [Mr. Tim SKINNER, オーストラリア]
8月25日(金曜日)
9:00 − 10:15 セッション VII [議長: Mrs. Varai WORAMONTRI, タイ]
- 相互依存統計システムの管理 [Ms. Dianne MACASKILL, ニュージーランド]
- オーストラリア官庁統計の新たな問題 A.データ収集環境変化への対応、C&D.官庁統計の適切さと品質 [Mr. Dennis TREWIN, オーストラリア]
10:15 − 10:30 総括討議(1)[議長: 大戸 隆信 統計センター所長, 日本]
国際機関からのコメント
11:00 − 12:00 総括討議(2)[議長: 大戸 隆信 統計センター所長, 日本]
各国からのコメント
閉会の辞 [井上 達夫 統計局長, 日本]
閉会の辞 [井上 達夫 統計局長, 日本]
アジア統計フォーラム
[議長: 三浦 由己 教授, 日本]13:30 − 15:00 セッション ASF-I
開会の辞 [井上 達夫 統計局長, 日本]
- 官庁と学会の統計専門家の協力を推進する情報社会のための統計研修・教育の現状と今後の方向性 [Prof. Yunkee AHN, 韓国]
- 情報化社会における実地調査の重要性 [竹内 啓 教授, 日本]
- NGOによる統計活動の推進 [伊藤 彰彦日本統計協会理事長, 日本]
15:30 − 17:00 セッション ASF-II
- アジア統計フォーラムの今後の発展について [Prof. Jaechang LEE, 韓国]
閉会の辞 [三浦 由己 教授, 日本]