消費者物価指数は、消費者物価の測定精度の維持向上と物価指数の有用性の確保の観点から、一定の周期(5年ごと)に指数の基準年次を更新する「基準改定」を行い、採用する品目やウエイト、公表系列の見直しなどを行っています。直近では令和3年(2021年)8月に2015年基準から2020年基準に切り替えました。 その際、国際間の比較に資するため、COICOP2018分類に準拠して全国の基本分類を組み換えた「COICOP分類指数」の年平均結果の公表を開始したところです。 今回、国際比較可能性の向上の観点から、COICOP分類指数について、年平均結果に加え、新たに月次結果を中間年に当たる令和5年(2023年)から毎月公表する予定です。これに関する見直し(案)を作成しましたので、意見募集を行います。 ※ 過去の「中間年見直し」では、急速な普及や衰退のあった財・サービスについて、次回の基準改定を待たずに指数品目に反映してきたところです。今回、品目について検討を行った結果、2020年基準の中間年においては、新たな追加・廃止は行わないこととします(詳細は「参考1」を御覧ください。)。 ※ 2020年基準消費者物価指数において採用した2019年・2020年の平均消費支出を用いて作成した固定基準指数のウエイトについては、「消費者物価指数2020年基準改定計画」(令和3年(2021年)4月2日一部改定)において、
- 消費支出における新型コロナウイルス感染症の影響や、固定基準指数(公式)と連鎖基準指数(参考)との差を注視し、両指数に大きな差が生じるようであればその要因に関する分析結果を公表するなど、統計利用者に対する丁寧な情報提供
- 上記の状況を踏まえて2025年基準改定を待たずに再見直し(中間年見直し)を検討
としていました。これを踏まえ、今回、固定基準指数と連鎖基準指数との前年同月比の推移を確認した結果、大きな差異は生じていないことから現行のウエイトの使用を継続します(詳細は「参考2」を御覧ください。)。 |