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次の結果の概要について訂正しました。(平成19年7月9日(エクセル:26KB))
IV 貯蓄・負債
1 男女,年齢階級別貯蓄の状況
(1) 貯蓄現在高
貯蓄現在高について,男女,年齢階級別にみると,貯蓄現在高は年齢が高くなるに従って多くなる傾向がみられ,男性は30歳未満が164万円と最も少なく,70歳以上が1992万円と最も多くなっている。また,女性も30歳未満が144万円と最も少なく,60歳台が1586万円と最も多く,次いで70歳以上が1378万円となっている。
年間収入に対する貯蓄現在高の比率(貯蓄年収比)をみると,30歳未満では男性が47.6%,女性が51.5%となっており,年間収入の約半分に相当する貯蓄を保有している。30歳台ではそれぞれ105.9%,124.8%となっており,男女とも貯蓄現在高が年間収入を上回っている。さらに40歳台ではそれぞれ129.1%,206.9%,50歳台では280.0%,394.5%に上昇している。年間収入が大幅に減少する60歳台ではそれぞれ484.5%,637.2%,70歳以上では673.8%,612.4%となっており,70歳以上では男女とも年間収入の6倍に相当する貯蓄を保有している。
なお,貯蓄年収比を男女で比較すると,70歳以上を除くすべての年齢階級で女性が男性を上回っている。(図IV-1,表IV-1)
図IV-1 男女,年齢階級別貯蓄現在高(全世帯)
表IV-1 男女,年齢階級別貯蓄現在高及び年間収入(全世帯)
(2) 貯蓄現在高の内訳
男女,年齢階級別に貯蓄現在高の内訳をみると,男性は,40歳未満の各年齢階級を除き,すべての年齢階級で定期性預貯金が最も多くなっている。定期性預貯金の貯蓄現在高に占める割合は,30歳未満から年齢が高くなるに従って高くなっている。40歳台以上の各年齢階級において,定期性預貯金に次ぐ貯蓄の種類をみると,40歳台及び60歳台は通貨性預貯金,50歳台は生命保険など,70歳以上は有価証券がそれぞれ多くなっている。
一方,女性は,30歳未満を除き,すべての年齢階級で定期性預貯金が最も多くなっている。定期性預貯金の貯蓄現在高に占める割合は,60歳台で50.1%,70歳以上で54.5%となっており,60歳台以上の各年齢階級では貯蓄現在高の半分以上を占めている。40歳台以上の各年齢階級において,定期性預貯金に次ぐ貯蓄の種類をみると,女性では,いずれの年齢階も生命保険などが多くなっている。
なお,30歳未満の男女,30歳台の男性では,通貨性預貯金の割合が定期性預貯金の割合を上回っている。
貯蓄の種類別割合を男女で比較すると,通貨性預貯金及び有価証券は,すべての年齢階級において男性が女性を上回っており,定期性預貯金及び生命保険などは,すべての年齢階級において女性が男性を上回っている。(図IV-2)
図IV-2 男女,年齢階級別貯蓄の構成比(全世帯)
(3) 貯蓄現在高の世帯分布
男女別に若年単身世帯及び高齢単身世帯の貯蓄現在高階級別世帯数割合をみると,いずれも貯蓄現在高の少ない方に偏った分布となっており,平均値(若年単身世帯では,男性が164万円,女性が144万円,高齢単身世帯では,男性が1816万円,女性が1422万円)を下回る世帯が約6割を占めている。また,若年単身世帯では,貯蓄現在高が50万円を下回る世帯が,男性は30.3%,女性は34.0%と約3分の1を占めている。
なお,世帯全体を二分する中位数は,若年単身世帯では男女とも90万円,高齢単身世帯では男性1306万円,女性869万円となっている。(図IV-3)
図IV- 3 男女,貯蓄現在高階級別世帯分布(全世帯)
(標準級間隔50万円)
(標準級間隔50万円)
(標準級間隔100万円)
(標準級間隔100万円)