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4 世帯主の年齢階級別にみた購入先
(1) 概況
消費支出について世帯主の年齢階級別に購入先別割合をみると,一般小売店は,40歳台までは年齢階級が高くなるに従って低下し,それ以降は上昇する。また,百貨店でもほぼ同様の傾向がみられる。
逆に,スーパーは,40歳台までは年齢階級が高くなるに従って上昇し,それ以降はおおむね低下している。また,生協・購買でも同様の傾向がみられる。
ディスカウントストア・量販専門店は,年齢階級が高くなるに従って低くなっており,30歳未満が最も高く,70歳以上が最も低くなっている。コンビニエンスストアでも同様の傾向がみられる。
通信販売(インターネット)は,30歳未満及び30歳台が1%以上とやや高くなっており,年齢階級が高くなるに従って低下している。一方,通信販売(その他)は,年齢階級が高くなるに従っておおむね上昇している。(表V-11)
(2) 費目別の比較
ア 食料
世帯主の年齢階級別に食料の購入先別割合をみると,一般小売店は,40歳台までは各年齢階級とも12.1〜12.2%となっており,それ以降は年齢階級が高くなるに従って上昇し,70歳以上が最も高くなっている。また,百貨店は,40歳台までは年齢階級が高くなるに従って低下し,それ以降は上昇している。
逆に,スーパーは,30歳未満が最も高く,年齢階級が高くなるに従って低下し,70歳以上が最も低くなっている。また,コンビニエンスストア,ディスカウントストア・量販専門店でも同様の傾向がみられる。
生協・購買は,40歳台までは年齢階級が高くなるに従って上昇し,それ以降は低下している。
通信販売(インターネット)は,各年齢階級とも0.1〜0.3%となっている。一方,通信販売(その他)は,年齢階級が高くなるに従って上昇している。(表V-11)
イ 家具・家事用品
世帯主の年齢階級別に家具・家事用品の購入先別割合をみると,一般小売店は,30歳台が最も低く,それ以降は年齢階級が高くなるに従って上昇している。
スーパーは,40歳台までは年齢階級が高くなるに従って上昇し,それ以降はおおむね低下している。また,生協・購買でも同様の傾向となっている。
百貨店は,30歳未満が最も高く,40歳台までは年齢階級が高くなるに従って低下し,それ以降は上昇している。
ディスカウントストア・量販専門店は,30歳未満及び30歳台で高く,それ以降は年齢階級が高くなるに従って低下し,70歳以上が最も低くなっている。
通信販売(インターネット)は,年齢階級が高くなるに従って低下している。一方,通信販売(その他)は,30歳未満が最も高く,40歳台までは年齢階級が高くなるに従って低下し,それ以降は上昇している。(表V-11)
ウ 被服及び履物
世帯主の年齢階級別に被服及び履物の購入先別割合をみると,一般小売店は,30歳未満が32.9%と最も高く,30歳〜60歳台では27%前後に低下し,70歳以上で29.1%に上昇している。
スーパーは,40歳台までは年齢階級が高くなるに従って上昇し,それ以降はおおむね低下している。また,生協・購買は,50歳台までは年齢階級が高くなるに従って上昇し,それ以降は低下している。
百貨店は,40歳台までは年齢階級が高くなるに従って低下し,それ以降は上昇している。
ディスカウントストア・量販専門店は,30歳未満及び30歳台で高く,それ以降は年齢階級が高くなるに従って低下し,70歳以上が最も低くなっている。
通信販売(インターネット)は,年齢階級が高くなるに従って低下している。一方,通信販売(その他)は,50歳台が2.9%となっているほかは,すべての年齢階級で3%以上となっており,70歳以上が4.0%と最も高くなっている。(表V-11)
エ 教養娯楽
世帯主の年齢階級別に教養娯楽の購入先別割合をみると,一般小売店は,30歳未満が最も低く,それ以降は年齢階級が高くなるに従って上昇している。また,生協・購買でもおおむね同様の傾向となっている。
逆に,ディスカウントストア・量販専門店は,30歳未満が29.5%と最も高く,それ以降は年齢階級が高くなるに従って低下している。
スーパーは,50歳台までは年齢階級が高くなるに従って上昇し,それ以降は低下している。
百貨店は,30歳未満及び30歳台で高く,それ以降は4%前後となっている。
通信販売(インターネット)は,30歳台が4.1%と最も高く,それ以降は年齢階級が高くなるに従って低下している。一方,通信販売(その他)は,40歳台までは1.2〜1.4%と低く,それ以降は年齢階級が高くなるに従って上昇している。(表V-11)
オ 諸雑費
世帯主の年齢階級別に諸雑費の購入先別割合をみると,一般小売店は,30歳台が24.9%と最も低く,それ以降は年齢階級が高くなるに従って上昇している。
コンビニエンスストアは,30歳未満が11.1%と最も高く,それ以降は年齢階級が高くなるに従って低下している。また,ディスカウントストア・量販専門店でも同様の傾向となっている。
通信販売(インターネット)は,30歳未満及び30歳台で高く,それ以降は年齢階級が高くなるに従って低下している。一方,通信販売(その他)は,50歳台までは年齢階級が高くなるに従って上昇し,それ以降は低下している。(表V-11)
表V-11 世帯主の年齢階級,費目別支出金額の購入先別割合(全世帯)(%)