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6 世帯主が仕事を探している非就業者の世帯の家計
世帯主が仕事を探している非就業者の世帯(以下「世帯主が求職者の世帯」という。)の実収入は167,112円となっている。その内訳をみると,雇用保険や年金などの社会保障給付が83,359円と最も多く,次いで他の世帯員の勤め先収入が31,217円,世帯主の配偶者の勤め先収入が22,730円などとなっている。消費支出は275,416円で可処分所得(136,925円)を上回っており,平均消費性向は212.0%となっていることから,不足分は貯蓄などを取り崩して賄っているとみられる。
世帯主が求職者の世帯のうち,世帯主以外の世帯員に有業者がいる世帯についてみると実収入は216,593円となっている。消費支出は312,501円で可処分所得(177,952円)を上回っており,平均消費性向は175.6%となっている。
一方,世帯員に有業者がいない世帯についてみると実収入は117,916円となっている。その内訳をみると社会保障給付が85,546円と最も多く,実収入に占める割合は72.5%となっている。消費支出は238,544円で可処分所得(96,134円)を上回り,平均消費性向は248.1%と非常に高くなっている。
世帯主の年齢階級別にみると,有業者の有無に関わらず,50歳台の平均消費性向が高くなっている。(表IV-10)
表IV-10 世帯主の年齢階級,有業者の有無別世帯主が仕事を探している非就業者の世帯の実収入及び消費支出