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平成14年全国物価統計調査 結果の概要〔全国物価地域差指数編〕
1 都道府県別の物価水準
(3)財・サービス分類別指数
- 財の物価水準は東京都で最も高く、地域別には近畿地方で高い県が多くみられる。
- サービスの物価水準は東京都で最も高く、地域別には東京都及びその周辺県で高い。
ア 都道府県別に「財」の物価水準をみると、東京都が104.9と最も高く、次いで神奈川県(102.9)、石川県(102.4)となっており、最も高い東京都と最も低い熊本県(95.2)の差は9.7ポイントとなっている。地域別には、近畿地方で全国平均より高い県が多くみられる。
イ 「財」の内訳をみると、家電製品などの「耐久消費財」は鳥取県が102.8と最も高く、最も低い福井県(96.8)との差は6.0ポイントとなっている。食品などの「非耐久消費財」は東京都が103.6と最も高く、最も低い熊本県(95.2)との差は8.4ポイントとなっている。また、衣料品などの「半耐久消費財」は東京都が112.2と最も高く、最も低い島根県(87.1)との差は25.1ポイントとなっており、「耐久消費財」、「非耐久消費財」に比べて差が大きくなっている。
ウ 「サービス」についてみると、東京都が113.9と最も高く、次いで神奈川県(110.8)、大阪府(104.8)となっている。最も高い東京都と最も低い沖縄県(85.6)の差は28.3ポイントとなっており、「財」に比べて大きくなっている。地域別には、東京都及びその周辺県で高い傾向がみられる。
エ 「サービス」の内訳をみると、「民営家賃」の差が最も大きくなっており、最も高い東京都(178.4)と最も低い沖縄県(58.4)の差は、120.0ポイント(東京都は沖縄県の約3.1倍)となっている。また、「他のサービス」(家事関連サービス、教育関連サービスなど)の差は34.6ポイント、「外食」の差は21.2ポイント、「公共サービス」の差は7.2ポイントとなっている。
オ 「外食」についてみると、富山県が110.2と最も高く、次いで福井県(107.2)、東京都(107.0)となっている。一方、最も低いのは大分県(89.0)で、次いで岡山県(90.3)、福岡県(91.9)となっている。地域別には、日本海側で高く、瀬戸内や九州で低い傾向がみられる。
カ 総合指数の最も高い東京都と最も低い沖縄県の差について、財・サービス分類別にみると、「サービス」は28.3ポイントと、「財」(7.5ポイント)に比べて大きくなっている。
また、「サービス」の区分別にみると、「民営家賃」が120.0ポイント(約3.1倍)、「他のサービス」(家事関連サービス、教育関連サービスなど)が34.6ポイント(約1.4倍)となっている。