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平成9年全国物価統計調査 結果の概要〔小規模店舗編〕
6 一般小売店の都道府県別の価格水準
- 生鮮野菜は、関東地方で安くなっている。
- 鮮魚は、東北、中国、四国地方で安くなっている。
- ガソリンは、最も安い県と、最も高い県では、2割も差がある。
(1) 一般小売店の生鮮野菜について、都道府県別に平均価格を指数化(全国=100)してみると、関東地方の都県は、全国の平均に比べ低い水準となっている。
一方、北陸、近畿及び中国地方の府県は、全国の平均に比べ高い水準となっている。
最も価格水準の高い沖縄県は、最も低い群馬県に比べ1.7倍、2番目に水準の高い滋賀県は1.5倍となっている。
(2) 都道府県別に人口10万当たりの野菜・果実小売業の商店数をみると、生鮮野菜の価格の水準が高い県では概して、野菜・果実小売業の商店が少ない傾向がみられる。
(3) 鮮魚では、北海道、東北、中国、四国及び九州地方の県で、全国の平均に比べ低い水準となっている。
一方、京都府、滋賀県、奈良県、東京都、埼玉県などは、全国の平均に比べ高い水準となっている。
最も価格水準の高い京都府は、最も低い沖縄県に比べ1.7倍となっている。
(4) 都道府県別に人口10万当たりの鮮魚小売業の商店数をみると、鮮魚の価格の水準が低い県では鮮魚小売業の商店が多く、価格の水準が高い県では、鮮魚小売業の商店が少ない傾向がみられる。
(5) ガソリンの価格(レギュラー、40リットル当たり)の分布を、10%点、25%点、75%点、90%点及び平均によりみると、関東及び東海地方で低い水準となっている。
一方、中国及び四国地方の県では高い水準となっている。また、九州地方では、長崎県、大分県及び鹿児島県が高くなっている。なお、長崎県及び鹿児島県では離島が含まれていることもあり、90%点が高くなっている。
最も高い鳥取県の価格水準(10%点4,452円、平均4,713円、90%点4,956円)は、最も低い栃木県の価格水準(10%点3,570円、平均3,796円、90%点4,158円)に比べ、平均価格で1.2倍となっている。また、鳥取県の10%点、栃木県の90%点をみると、両県の価格の分布には重なりが無い。
