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2 スポーツをした人の割合の推移
スポーツをした人の割合は20年間で一貫して低下
過去25年間で比較可能なスポーツの行動者率(15歳以上)の推移を男女別にみると、1991年はバブル景気の始まる直前の1986年に比べ男女共に上昇し、その後これをピークに2011年まで一貫して低下しています。(図3)
前頁の図1に掲載した種目のうち、1986年まで比較可能な主な12種目について行動者率の推移を見たものが、図4〜図6です。ここでは、主に個人で行うスポーツと団体で行うスポーツに分類し、前者については更にバブル末期の1991年に行動者率が最も高かったスポーツとバブル前の1986年に行動者率が最も高かったスポーツに分類して比較しました。
【主に個人で行うスポーツ】
ゴルフやテニスなどをした人の割合はバブル末期の1991年が最も高い
主に個人で行うスポーツでは、用具や利用施設が必要なゴルフ、テニス、スキー・スノーボードがバブル末期の1991年に行動者率が最も高いスポーツに分類されました。一方、手軽にできるボウリングも1991年が最も高くなりましたが、バブル崩壊後の1996年の行動者率も1991年とほぼ同じ水準にあり、ゴルフやテニスとは傾向に違いが見られます。(図4)
水泳やバドミントンなどをした人の割合はバブル前の1986年から低下
バブル前の1986年の行動者率が最も高い個人で行うスポーツでは、水泳、バドミントン、卓球の行動者率が一貫して低下しています。一方、手軽にできるジョギング・マラソンは低下と上昇を繰り返しながらほぼ同じ水準を保っています。(図5)
【団体で行うスポーツ】
サッカーをした人の割合は上昇傾向、野球とバレーボールは低下傾向
団体で行うスポーツでは、サッカーの行動者率が僅かに上昇傾向を見せているのに対し、野球、ソフトボールとバレーボールの行動者率は一貫して低下しています。(図6)
サッカーは1993年にプロリーグであるJリーグが開幕し、1996年には行動者率が最も高くなり、その後やや停滞しているものの、ほぼ同じ水準を保っています。