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1.高齢者の人口
総人口が21万人減少する一方、高齢者は57万人増加
我が国の総人口(10月1日現在)は、平成17年に戦後初めて減少した後、20年にピークとなり、23年以降、継続して減少しています。平成29年9月15日現在の推計では、総人口は1億2671万人と、前年(1億2692万人)と比較すると21万人の減少となりました。
一方、65歳以上の高齢者(以下「高齢者」といいます。)人口は、昭和25年以降、一貫して増加し、平成24年に3000万人を超えています。平成29年9月15日現在の推計では3514万人と、前年と比較すると57万人の増加となっています。(図1)
高齢者を男女別にみると、男性は1525万人、女性は1988万人で、女性が男性より463万人多くなっています。また、人口性比(女性100人に対する男性の数)をみると、15歳未満では105.0、15〜64歳では102.3と男性が多いのに対し、65歳以上では76.7と女性が多くなっています。(表1)
総人口に占める高齢者人口の割合は27.7%と、過去最高
総人口に占める高齢者人口の割合は27.7%となり、前年(27.2%)と比較すると、0.5ポイント増と、過去最高となりました。
男女別にみると、男性は24.7%、女性は30.6%となっており、男性は約4人に1人が高齢者となっています。(表1)
90歳以上人口が初めて200万人を超える
年齢階級別にみると、70歳以上人口は2519万人(総人口の19.9%)で、前年と比較すると、91万人、0.8ポイント増となり、我が国の約5人に1人が70歳以上となっています。75歳以上人口は1747万人(同13.8%)で、前年と比較すると、59万人、0.5ポイント増、80歳以上人口は1074万人(同8.5%)で、37万人、0.3ポイント増となりました。また、90歳以上人口は206万人(同1.6%)で、前年と比較すると、14万人、0.1ポイント増となり、初めて200万人を超えました。(表1)
総人口に占める高齢者人口の割合の推移をみると、昭和25年(4.9%)以降一貫して上昇が続いており、60年に10%、平成17年に20%を超え、29年は27.7%となりました。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、この割合は今後も上昇を続け、第2次ベビーブーム期(昭和46年〜49年)に生まれた世代が65歳以上となる平成52年(2040年)には、35.3%になると見込まれています。(図2、表2)
日本の高齢者人口の割合は、世界で最高
平成29年の高齢者の総人口に占める割合を比較すると、日本(27.7%)は世界※)で最も高く、次いでイタリア(23.0%)、ポルトガル(21.5%)、ドイツ(21.5%)、フィンランド(21.2%)などとなっています。(図3)
なお、前述のとおり日本の90歳以上人口が初めて200万人を超えましたが、90歳以上人口の総人口に占める割合は1.6%で、アメリカ(0.8%)の約2倍となっています。
※)World Population Prospects: The 2017 Revisionに掲載されている201の国及び地域
高齢者の総人口に占める割合の推移をみると、各国とも上昇傾向となっています。(図4)
◆「人口推計」の詳しい結果は、こちら(http://www.stat.go.jp/data/jinsui/index.htm)を御覧ください。