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<参考> 総世帯の家計
1 総世帯(1人当たり)の消費支出は2年ぶりの実質減少
平成15年の総世帯(単身世帯と二人以上の世帯を併せた世帯。平均年齢53.5歳。 世帯人員2.62人)の1人当たりの1か月平均消費支出は 101,692円で,前年に比 べ名目0.9%の減少となった。また,実質では,消費者物価の下落(-0.3%)を反映 して,0.6%の減少と,2年ぶりの減少となった。
次に,消費支出を10大費目別にみると,保健医療(4.9%),家具・家事用品(2.7%), 交通・通信(2.3%),住居(1.7%),教育(1.5%),光熱・水道(0.4%)が実質増加となった。一方,被服及び履物(-3.0%),食料(-1.6%),教養娯楽(-1.5%)が実質減少と なった(参考図1,参考図2,参考表1,参考表2)。
2 費目別にみた消費の特徴
平成15年の総世帯の1人当たりの1か月平均消費支出(101,692円)を費目別にみると,次のような特徴がみられる(参考表2)。
ア 食料は 23,451円で,名目1.8%,実質1.6%の減少となった。内訳をみると,油脂・調味料,調理食品,飲料,菓子類,穀類が実質増加となったものの,果物,外食が大幅な実質減少となったほか,魚介類,野菜・海藻,酒類,乳卵類,肉類も実質減少となったため,全体として実質減少となった。
イ 住居は 8,111円で,名目1.1%,実質1.7%の増加となった。内訳をみると,設備修繕・維持が実質減少となったものの,家賃地代が実質増加となったため,全体として実質増加となった。
ウ 光熱・水道は 6,801円で,名目0.1%の減少となったものの,実質では0.4 %の増加となった。内訳をみると,他の光熱,上下水道料が実質減少となったものの,ガス代,電気代が実質増加となったため,全体として実質増加となった。
エ 家具・家事用品 は 3,326円で,名目0.4%の減少となったものの,実質では2.7%の増加となった。内訳をみると,家事雑貨,家事サービス,寝具類が実質減少となったものの,室内装備・装飾品,家庭用耐久財が大幅な実質増加となったほか,家事用消耗品も実質増加となったため,全体として実質増加となった。
オ 被服及び履物は 4,649円で,名目4.8%,実質3.0%の減少となった。内訳をみると,和服が大幅な実質増加となったほか,シャツ・セーター類も実質増加となったものの,生地・糸類,履物類,下着類,他の被服,被服関連サービスが大幅な実質減少となったほか,洋服も実質減少となったため,全体として実質減少となった。
カ 保健医療は 4,038円で,名目8.5%,実質4.9%の増加となった。内訳をみると,保健医療用品・器具が大幅な実質増加となったほか,保健医療サービス,医薬品のいずれもが実質増加となった。
キ 交通・通信は 12,686円で,名目2.4%,実質2.3%の増加となった。内訳をみると,交通が実質減少となったものの,通信が大幅な実質増加となったほか,自動車等関係費も実質増加となったため,全体として実質増加となった。
ク 教育は 3,625円で,名目2.1%,実質1.5%の増加となった。
ケ 教養娯楽は 10,547円で,名目3.0%,実質1.5%の減少となった。内訳をみると,教養娯楽用耐久財が実質増加となったものの,書籍・他の印刷物,教養娯楽サービス,教養娯楽用品が実質減少となったため,全体として実質増加となった。
コ その他の消費支出は 24,458円で,名目2.7%の減少となった。内訳をみると,こづかい,交際費,仕送り金,諸雑費のいずれもが減少となった。