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用語の解説
1 集計世帯数,世帯数分布(抽出率調整)
集計世帯数とは,実際に集計に用いた世帯数のことをいい,世帯数分布(抽出率調整)とは,層ごとに抽出 率が異なるので,抽出率の逆数に比例した調整係数と労働力調査による比推定比を集計世帯に乗じて得た世帯 数を1万分比で表章したものである。
2 収入と支出
収入は,勤め先収入や事業・内職収入などの「実収入」,預貯金引出,月賦購入などの「実収入以外の収入」 及び「前月からの繰入金」の3つに分類される。支出は,いわゆる生活費である「消費支出」,税金,社会保 険料などの「非消費支出」(「消費支出」と「非消費支出」を合わせて「実支出」という。),預貯金預け入れ, 借入金返済などの「実支出以外の支出」及び「翌月への繰越金」の4つに分類される。
3 可処分所得
実収入から税金,社会保険料などの非消費支出を差し引いた額で,いわゆる手取り収入のことである。
4 平均消費性向
可処分所得に対する消費支出の割合をいう。
5 黒字
「実収入」と「実支出」との差であり,マイナスの場合は赤字ということになる。これは,「可処分所得」 から「消費支出」を差し引いた額とも同じである。
6 黒字率
可処分所得に対する黒字の割合をいう。
7 品目分類と用途分類
消費支出は,品目分類と用途分類の2体系に分類されている。
品目分類は,世帯が購入したものを,同一商品は同一項目に分類する方法で,用途分類は,商品を,世帯内 で使うか,世帯外の人のために使うかによって大別し,世帯内で使う分については品目分類によって分類し, 世帯外の人のために使う分のうち,贈答と接待に使う分は「交際費」として分類し,それ以外の分は世帯内で 使う分と合わせて分類する方法である。
8 教養娯楽関係費 ― 再掲 ―
いわゆるレジャー関係費をとらえる目的で,教養娯楽のほか交通・通信の中の電車賃,航空運賃などを品目 分類により再集計したものである。