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1 登山・ハイキングを行った人の状況
行動者率は,男性は65〜69歳,女性は60〜64歳で最も高い
15 歳以上の「登山・ハイキング」の行動者は972万7千人で,行動者率は9.0%となっています。男女別にみると,行動者数は男性が494万5千人,女性が478万2千人となっており,行動者率は男性が9.4%,女性が8.6%で,男性が女性より0.8ポイント高くなっています。
男女,年齢5歳階級別に「登山・ハイキング」の行動者率をみると,男性では65〜69歳が13.2%と最も高く,次いで60〜64歳が12.7%,女性では60〜64歳が12.0%と最も高く,次いで55〜59歳が11.0%となっています。
このうち,男女ともに行動者率が12.0%以上となる60〜64歳は,いわゆる「団塊の世代」(昭和22年〜24年の第一次ベビーブーム期に出生した世代)を含む年齢階級に当たります。
平均行動日数は,男女ともに75歳以上が最も多く,50歳代以降,歳を重ねるにつれて増加しています。(図1)
図1 男女,年齢5歳階級別「登山・ハイキング」の行動者率と平均行動日数(平成23年)
−男−
−女−
スポーツの中で行動者率が高い種目を年齢5歳階級別にみると,40歳代後半以上で「登山・ハイキング」を行っている人の行動者率が高いことが分かります。(表1)
年齢 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
---|---|---|---|---|---|
15〜19歳 | ボウリング | ウォーキング・軽い体操 | ジョギング・マラソン | バスケットボール | サッカー |
20〜24歳 | ボウリング | ウォーキング・軽い体操 | ジョギング・マラソン | 野球 | サッカー |
25〜29歳 | ウォーキング・軽い体操 | ボウリング | ジョギング・マラソン | 器具を使ったトレーニング | スキー・スノーボード |
30〜34歳 | ウォーキング・軽い体操 | ボウリング | ジョギング・マラソン | 水泳 | サイクリング |
35〜39歳 | ウォーキング・軽い体操 | ボウリング | 水泳 | サイクリング | つり |
40〜44歳 | ウォーキング・軽い体操 | ボウリング | 水泳 | サイクリング | つり |
45〜49歳 | ウォーキング・軽い体操 | ボウリング | 器具を使ったトレーニング | サイクリング | ゴルフ/登山・ハイキング |
50〜54歳 | ウォーキング・軽い体操 | ゴルフ | 器具を使ったトレーニング | 登山・ハイキング | ボウリング |
55〜59歳 | ウォーキング・軽い体操 | ゴルフ | 登山・ハイキング | 器具を使ったトレーニング | つり |
60〜64歳 | ウォーキング・軽い体操 | 登山・ハイキング | ゴルフ | 器具を使ったトレーニング | つり |
65〜69歳 | ウォーキング・軽い体操 | 登山・ハイキング | ゴルフ | 器具を使ったトレーニング | つり |
70〜74歳 | ウォーキング・軽い体操 | 登山・ハイキング | 器具を使ったトレーニング | ゴルフ | サイクリング |
75歳以上 | ウォーキング・軽い体操 | 器具を使ったトレーニング | 登山・ハイキング | ゴルフ | ゲートボール |
今も昔も,行動者率は,「団塊の世代」を含む昭和17〜26年生まれの人が高い
「登山・ハイキング」の行動者率を出生年※)別にみると,平成23年では,昭和22〜26年生まれの人が12.4%と最も高く,次いで昭和17〜21年生まれの人が11.9%となっています。15年前の平成8年も同様の傾向となっており,今も昔も,「団塊の世代」を含む昭和17〜26年生まれの人の行動者率が高くなっています。(図2)
※) 年齢を生まれ年に換算。図2も同じ。
図2 出生年別「登山・ハイキング」の行動者率(平成8年,23年)