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平成29年10月8日
総務省
統計トピックスNo.104
統計からみた我が国のスポーツ−「体育の日」にちなんで−(社会生活基本調査の結果から)
「体育の日」(10月9日)を迎えるに当たって,本年7月14日に公表した平成28年社会生活基本調査生活行動に関する結果から,我が国のスポーツの状況について紹介します。
【用語】
○行動者率…10歳以上人口に占める過去1年間(平成27年10月20日〜平成28年10月19日)に該当する種類の活動を行った人の割合(%)
1 現在最も盛んなスポーツ
「ウォーキング・軽い体操」の行動者率が最も高い
「スポーツ」を過去1年間(平成27年10月20日〜平成28年10月19日)に行った10歳以上の人は7797万7千人で,行動者率は68.8%となっています。「スポーツ」の種類別に行動者率をみると,「ウォーキング・軽い体操」が最も高く,次いで「器具を使ったトレーニング」などとなっています。(図1)
平成23年と比べると,「ウォーキング・軽い体操」,「器具を使ったトレーニング」,「ジョギング・マラソン」,「卓球」,「バドミントン」などで行動者率が上昇しています。(図1)
図1 「スポーツ」の種類別行動者率(平成23年,28年)
(※) 行動者率が3%以上の種類を表章
(注)「スポーツ」には,職業スポーツ選手が仕事として行うものや,児童・生徒・学生が体育の授業で行うものは除き,クラブ活動や部活動は含む。
10〜14歳では「水泳」の行動者率が最も高い
「スポーツ」の行動者率を年齢階級別にみると,10〜14歳では「水泳」の行動者率が最も高くなっていますが,15歳以上では,「ウォーキング・軽い体操」の行動者率が最も高く,年齢が高くなるにつれ,2位以下との差が大きくなっています。(表1)
「ウォーキング・軽い体操」,「器具を使ったトレーニング」,「ボウリング」,「ジョギング・マラソン」などは幅広い年齢階級で上位5種類以内になっています。(表1)
表1 「スポーツ」の種類,年齢階級別行動者率−上位10種類−(平成28年)
2 地域差のみられるアウトドアスポーツ
東京圏,大阪圏で行動者率が高い「登山・ハイキング」,東日本で行動者率が高い「スキー・スノーボード」,西日本で行動者率が高い「つり」
「スポーツ」の行動者率を都道府県別にみると,「登山・ハイキング」,「サイクリング」,「スキー・スノーボード」,「つり」などのアウトドアスポーツは地域ごとに差がみられます。
「登山・ハイキング」は東京圏(※1),大阪圏(※2)などで行動者率が高くなっているほか,「スキー・スノーボード」は北海道,関東地方など東日本で行動者率が高く,「つり」は中国地方,九州地方など西日本で行動者率が高くなっています。(表2,図2)
(※1)東京都,神奈川県,埼玉県及び千葉県
(※2)大阪府,兵庫県,京都府及び奈良県
表2 「スポーツ」の種類,都道府県別行動者率−上位10都道府県−(平成28年)
図2 「スポーツ」の種類,都道府県別行動者率(平成28年)
3 スポーツ観覧
「スポーツ観覧」の行動者率は広島県で最も高い
スポーツに関連し,趣味・娯楽における「スポーツ観覧」について,都道府県別の行動者率をみると広島県が32.9%と最も高く,次いで宮城県26.4%,福岡県26.1%などとなっています。広島県においては,平成13年と比べ10ポイント超行動者率が上昇しており,特に女性の上昇幅が大きくなっています。(表3,図3,図4)
表3 「スポーツ観覧」の都道府県別行動者率の推移−上位10都道府県−(平成13年〜28年)
図3 「スポーツ観覧」の都道府県別行動者率(平成28年)
図4 「スポーツ観覧」の男女別行動者率の推移(全国,広島県)(平成13年〜28年)
(注)「スポーツ観覧」には,テレビ・スマートフォン・パソコンなどによるものは除く。
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