応援メッセージ 私はこれまでマクロ経済など様々な調査・分析に携わってきましたが,現在日々格闘している国民生活は調査・分析対象として実に厄介です。 一言で国民生活といっても,その形は多様であり,変化が早いとともに,想像もつかない変化をとげるため,実態をつかむことは容易ではありません。 このような国民生活の姿を定量的に分析し,政策的なインプリケーションを発掘することは至難の業ですが,私にとって強い味方が「社会生活基本調査」です。 人々に与えられた時間は1日24時間と皆等しいわけですが,その使い方は10人10色であり,それは一人ひとりの生活の姿を現しています。 しかし一見ばらばらに見える生活時間の使いかたは,年齢,職業,性別,居住地などなどの特性によって様々な傾向を抽出でき,それを分析することで国民生活の姿や変化を明らかにすることができます。 このように,「社会生活基本調査」は,国民生活を調査・分析する者にとってなくてはならない財産ですが,この財産に更なる価値を与えている工夫が,アフターコード方式と言えましょう。 人々の生活スタイルは変化が早く,新しく項目を設けてもすぐに時代遅れとなりますが,アフターコード方式であれば,回答を見た上でタイムリーな項目を作り出すことができます。 もちろんこのアフターコード方式に投入する労力たるや,従来の方法と比べものにならないほど大きいのですが,この取組によって,我々は国民生活の実態を正確に把握することができるわけです。 このような観点から,「社会生活基本調査」は世界に冠たる公共財といっても過言ではないでしょう。
社会生活基本調査を応援します!
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