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平成19年7月10日
総務省
統計トピックスNo.23
世界の人口と日本の人口-「世界人口デー」にちなんで- (国連資料,平成17年国勢調査結果から)
「世界人口デー」(7月11日)は,1987(昭和62)年の同日,世界の人口が50億を超えたことから,世界の人口問題への関心を深めてもらうため,国連人口基金によりこの日に制定されました。
世界人口デーにちなみ,現在の世界の人口動向と我が国の人口についてとりまとめました。
要約
【現在の世界の人口】
- 2007年の世界の人口は66.7億人,日本の人口は1.3億人
【世界の人口と日本の人口】
- 日本の人口は,1950年の5番目から2005年には10番目へ
- 2010年には,ロシア,日本,ドイツなどで人口減少
- 日本の人口性比は,1950年に比べ低下
- アジアでも進行する高齢化
現在の世界の人口
2007年の世界の人口は66.7億人,日本の人口は1.3億人
2007年の世界の人口は66.7億人となっており,2050年には91.9億人に達するものと推計されています。
注)国際連合の推計(中位推計)による。
2007年から2050年までに増加する人口(25.2億人)を地域別にみると,アジア(12.4億人)とアフリカ(10.3億人)で9割を占めています。(図1,参考表)
2007年の世界の人口を国別にみると,中国が13.3億人(世界の人口の19.9%)で最も多く,次いでインドが11.7億人(同17.5%),アメリカ合衆国が3.1億人(同4.6%)などとなっており,日本は1.3億人(同1.9%)となっています。(図2)
世界の人口と日本の人口
日本の人口は,1950年の5番目から2005年には10番目へ
日本の人口は,1950年に世界で5番目でしたが,1960年には6番目,1980年には7番目,1995年には9番目,2005年には10番目になっています。(表1)
2010年には,ロシア,日本,ドイツなどで人口減少
国 (*) 別の人口増減率をみると,2000年から2005年には,ウクライナ,ロシア及びポーランドで人口が減少し,2005年から2010年には,これらの国に加え,日本及びドイツで人口が減少すると推計されています。(表2)
(*) 2005年の人口3000万以上の37か国。以下同じ。
日本の人口性比は,1950年に比べ低下
2005年の世界の人口(65.1億人)のうち,男性は32.8億人,女性は32.3億人で,人口性比(女性100人に対する男性の比率)は101.6となっています。
これを国別にみると,男性の比率が高い国はインド(107.5),中国(106.8),パキスタン(106.0)などとなっており,低い国はウクライナ(85.8),ロシア(86.6),ポーランド(93.6)などとなっています。
日本の人口性比は95.3で37か国のうち31番目となっており,1950年(96.2)に比べ,女性人口の多い高齢者の増加などに伴い,0.9低下しています。(表3)
アジアでも進行する高齢化
2005年の世界の人口の年齢構造をみると,15歳未満人口の割合が28.3%,15〜64歳人口が64.4%,65歳以上人口が7.3%となっています。
65歳以上人口の割合を国別にみると,日本が20.1%と最も高く,次いでイタリアが19.7%,ドイツが18.8%などとなっています。(表4)
65歳以上人口の割合は,今後,アジアでも上昇し,2050年には17.5%に達するものと推計されています。(図3)
生産年齢人口(15〜64歳人口)の割合は,日本では1990年から1995年の間に低下に転じており,
ヨーロッパ,北アメリカ及びアジアでも2010年から2020年の間に低下に転じるものと推計されています。
(図4)
※ 利用上の注意
本文及び図表中の数値は,表章単位未満で四捨五入している。なお,四捨五入は各々が表章単位未満を含んだ数値で行っているため,表中の値を四捨五入した計算値と本文中の値が一致しない場合がある。また,本文及び図表中の総数,割合及び増減率などについても,表中の値による計算値と本文及び図表中の値が一致しない場合がある。