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平成15年4月
総務省
統計トピックスNo.1
女性が多い「サービス職業従事者」,平均年齢の若い「専門的・技術的職業従事者」(平成12年国勢調査の結果から)
「サービス職業従事者」,「専門的・技術的職業従事者」が約50万人増加
平成12年10月1日現在の就業者(6298万人)について職業大分類別にみると,「生産工程・労務作業者」が1843万人と最も多く,次いで「事務従事者」の1206万人,「販売従事者」の949万人と続いている。
また,平成7年からの5年間で就業者数が増加したのは,調理人,飲食物給仕従事者,ホームヘルパー,マンションやビルの管理などの仕事に従事する「サービス職業従事者」(53万人・10.6%増),教員,医師,技術者,法務従事者などが含まれる「専門的・技術的職業従事者」(48万人・6.0%増),警備員や自衛官などが含まれる「保安職業従事者」(6万人・6.2%増)となっている。
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「サービス職業従事者」は女性の割合が最も高い
増加数の最も多かった「サービス職業従事者」は,女性の占める割合が64.7%と最も高く,「事務従事者」(同62.4%)とともに女性の方が多い職業となっている。
年齢構成をみると,就業者全体では男女とも25〜29歳,50〜54歳の二つのピークを持つ分布となっているが,女性の「サービス職業従事者」では20〜24歳がピークの一つとなっており,新規に就業する女性の割合が高い職業となっている。さらに,女性は30〜34歳が谷となり,年齢が高くなるに従って就業者数が増加し,50〜54歳が最も多い顕著なM字型を示している。このことは,結婚・出産などのために一旦離職した女性が,復職時には「サービス職業従事者」として就業する例が多いことをうかがわせている。
「専門的・技術的職業従事者」の平均年齢は最も若い
次いで増加数の多かった「専門的・技術的職業従事者」は,平均年齢が最も若い(40.6歳)職業であり,男女とも20歳台と30歳台の合計が就業者の約半数を占めている。
年齢構成をみると,男性は35〜39歳が最も多く,次いで30〜34歳となっているのに対し,女性は25〜29歳が最も多く,次いで20〜24歳と,男性に比べ若い年齢層が多くなっている。また,女性の中高年齢層のピークが他の職業に比べて小さく,結婚・出産後の復職者が少ない職業となっている。