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平成24年3月27日
総務省
統計トピックスNo.57
国勢調査でわかる小地域の人口状況(「平成22年国勢調査」の結果から)
国勢調査では,全数調査の利点をいかし,市区町村よりも小さい単位である町丁・字等の別に年齢5歳階級別人口や家族類型別世帯数等について集計しています。この小地域集計結果を用いて詳細な地域分析を行うことにより,公共施設の適切な配置などの行政施策や,民間事業者による合理的な出店計画などに活用されています。
町丁・字等別の集計は平成7年から行っており,集計結果は総務省統計局ホームページ,政府統計の総合窓口(e-Stat),総務省統計図書館などで,どなたでも利用できます。
ここで,小地域の人口状況を,平成17年から22年までの人口増加率が最高の市町村である三重県朝日町,人口減少率が最高の市町村である奈良県野迫川村(のせがわむら)及び総務省統計局のある東京都新宿区について分析した事例を用いて紹介します。
なお,平成22年国勢調査の人口等基本集計に関する小地域集計結果は既に御利用いただいていますが,本日,岩手県,宮城県及び福島県に係る産業等基本集計と移動人口の男女・年齢等集計に関する小地域集計結果を公表いたしましたので,御利用いただければ幸いです。
要約
1 人口増減の分析事例
- 三重県朝日町では,平成19,20年に丘陵地の住宅開発が行われた地域を中心に,人口が増加している。
- 奈良県野迫川村では,ほぼ全ての大字で人口が減少している。
2 65歳以上人口の割合の変化の分析事例
- 東京都新宿区では,「霞ヶ丘町」,「戸山2丁目」などで65歳以上人口の割合が上昇し,4割を超えている。
3 人口構造の分析事例
- 三重県朝日町で平成19,20年に丘陵地の住宅開発が行われた地域では,30〜39歳及び10歳未満の人口が多く,その他の地域では15歳未満の人口が少ない。
- 奈良県野迫川村の「大字北股」及び「大字中」では,特定の年齢階級に山を持たずに人口が分布している。
- 東京都新宿区の「霞ヶ丘町」では,年齢が高くなるにつれて人口が多くなり,「百人町1丁目」では,年齢が高くなるにつれて人口が少なくなっている。
地域の紹介(PDF:726KB)
分析事例
2 65歳以上人口の割合の変化の分析事例(PDF:675KB)
参考 平成22年国勢調査の集計体系及び結果の公表・提供等一覧(PDF:395KB)
【問い合わせ先】
統計局 統計調査部 国勢統計課 研究分析係・審査発表係
TEL : 03(5273)1156
FAX : 03(5273)1552