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平成14年3月
総務省統計局
国勢調査トピックス No.6


緩やかになってきた女性のM字型曲線
平成12年(2000年)10月1日現在の労働力率(15歳以上人口に占める労働力人口の割合)は男性が74.8%、女性が48.2%となっている。
これを年齢別に見ると、男性は26〜59歳の各年齢でいずれも90%を超える高い台形型を示しているのに対し、女性は23歳の79.9%と46歳の70.7%をそれぞれ頂点とし、33歳の55.8%を谷とするM字型となっている。これは、結婚・出産により一旦労働市場から離れた女性が、子育てが終わると再び労働市場に戻ってくることを示しており、従来から我が国の女性の特徴的な傾向である。
女性のM字型曲線を20年前の昭和55年(1980年)と比較すると、55年には22歳の75.6%と45歳の63.0%をそれぞれ頂点とし、29歳の44.3%を谷とする曲線となっており、この20年間で谷における水準が大きく上昇し、以前に比べるとM字型が緩やかになっているとともに、頂点及び谷の年齢が上昇している。
これは、女性の高学歴化やそれに伴う未婚率の上昇が大きく影響していると考えられるが、有配偶の女性だけについて見ても、ほとんどすべての年齢層で労働力率が上昇しており、女性の労働市場への進出が進んでいることを表している。