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1 こどもの数は1693万人、30年連続の減少
平成23年4月1日現在におけるこどもの数(15歳未満人口。以下同じ。)は、前年に比べ9万人少ない1693万人で、昭和57年から30年連続の減少となり、過去最低となりました。
男女別では、男子が868万人、女子が825万人で、男子が女子より43万人多く、女子100人に対する男子の数(人口性比)は105.2となっています。(表1)
こどもの数を年齢3歳階級別にみると、12〜14歳が359万人、9〜11歳が352万人、6〜8歳が332万人、3〜5歳が324万人、0〜2歳が325万人となっており、0〜2歳は3〜5歳より1万人多くなっています。また、総人口に占める割合は、12〜14歳が2.8%、9〜11歳が2.8%、6〜8歳が2.6%、3〜5歳が2.5%、0〜2歳が2.5%となっています。(表2、図1)
これを中学生の年代(12〜14歳)、小学生の年代(6〜11歳)、未就学の乳幼児(0〜5歳)の三つの区分でみると、それぞれ359万人(総人口の2.8%)、684万人(同5.3%)、649万人(同5.1%)となっています。(表2)
2 こどもの割合は13.2%、37年連続の低下
こどもの割合は、昭和25年には総人口の3分の1を超えていましたが、第1次ベビーブーム期(22年〜24年)の後、出生児数の減少を反映して低下を続け、40年には総人口の約4分の1となりました。
その後、昭和40年代後半には第2次ベビーブーム期(46年〜49年)の出生児数の増加によってわずかに上昇したものの、50年から再び低下を続け、平成9年には65歳以上人口の割合(15.7%)を下回って15.3%となり、23年は13.2%(前年比0.1ポイント低下)で過去最低となりました。
なお、こどもの割合は、昭和50年から37年連続して低下しています。(図2、図3)
3 こどもの割合は諸外国と比べ最低水準
調査年次に相違があるため厳密な比較はできませんが、こどもの割合を諸外国と比較すると、我が国が最も低い水準となっています。(表3)
参考
推計方法
当統計トピックスは、「平成22年国勢調査人口速報集計による人口」を、平成17年国勢調査を基準とした人口の比率であん分することにより平成22年10月1日現在の年齢別人口を推計し、その後の各月の人口の動向を人口関連資料から得て算出した値から作成しています。
また、平成22年4月の総人口及びこどもの数は、「平成22年国勢調査人口速報集計による人口」を基に遡って補正した値となっています。