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平成31年1月24日
総務省
統計トピックスNo.115
経済統計データでみた地域の特色
−平成28年経済センサス‐活動調査結果から−
経済センサス‐活動調査は、我が国における全ての事業所・企業の経済活動を全国的及び地域別に明らかにすることなどを目的として実施している調査で、平成28年6月に実施した同調査の確報集計結果を平成30年6月28日に公表しました。
本トピックスでは、確報集計結果から、従業者数の増加に寄与した「老人福祉・介護事業」を含む「医療,福祉」、付加価値額の増加に寄与した「自動車・同附属品製造業」を中心とした「自動車関連産業」を選定し、地域の特色が分かりやすいように、特化係数(※)により分析した結果を御紹介します。
(※)特化係数は、地域特性を数量的に示す指標で、全国平均の産業別構成比を基準(=1)として、次式により計算しています。
ある産業の特化係数が1より大きいと、当該都道府県において、その産業が占める割合が、他都道府県に比べて大きく、1より小さいと他都道府県に比べて割合が小さいことになります。地域間比較を行う場合、産業別構成比を用いると、全国共通的に規模が大きな産業の影響により、地域の特色が分かりにくくなりますが、特化係数ではこの影響を取り除いて比較することができます。これにより、他の都道府県に比べたニーズの高さや事業所の集積度合いなどが分かります。
例えば、ある産業における全国平均の構成比が20%で、当該都道府県の構成比が60%の場合、特化係数は3.00となり、全国平均に比べて産業別構成比が3倍高いことを示しています。
要約
【医療,福祉】
- 高齢化率(※1)が全国で最も高い秋田県は「老人福祉・介護事業」の従業者の割合が高い
一方、高齢化率が2番目に高い高知県は「病院」の従業者の割合が高い - 合計特殊出生率(※2)が全国で最も高い沖縄県は、「児童福祉事業」の従業者の割合が、全国平均に比べて約2倍高い
※1 人口推計(総務省)の「65歳以上人口比率」による ※2 人口動態調査(厚生労働省)の結果による
【自動車関連産業】
- 大手自動車会社の自動車工場のある静岡県、愛知県及び群馬県は、「自動車・同附属品製造業」の事業所の割合が、全国平均に比べて約3倍高い
- 観光客が多く訪れ、その移動手段として車を使用することの多い沖縄県は、「自動車賃貸業」の事業所の割合が、全国平均に比べて約2.5倍高い
- 自動車普及率(※3)が全国で最も低い東京都は、「ガソリンスタンド」の事業所の割合が、全国平均に比べて約半分と低い
※3 全国消費実態調査(総務省)の結果による
本文
【医療,福祉】
【自動車関連産業】
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HP:詳しい結果を御覧になりたい場合は、平成28年経済センサス‐活動調査のホームページを御参照ください。