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若手職員の同期対談

Cross Talk
磯田 健太サムネイル
磯田 健太
総務省統計局統計調査部
経済統計課経済センサス室 企画係長
河原 里佳サムネイル
河原 里佳
総務省国際戦略局
国際戦略課AI政策推進室 主査
若手職員の同期対談風景

自己紹介

磯田
私は現在、統計局で令和8年経済センサス・活動調査に携わっています。この調査は、一言で表すと「経済の国勢調査」です。我が国における事業所・企業の経済活動を全国的・地域別に明らかにするとともに、事業所・企業を対象とした各種統計調査の母集団情報を得ることを目的としたもので、全ての事業所・企業を対象に従業者数、売上高等の基本的な事項を調査しています。得られた統計データは、国民経済計算(GDP)の算出や、政府の各種施策の基礎資料に用いられています。学生時代は地球惑星科学を専攻し、生命の起源に関する研究に取り組んでいました。
河原
私は、今は統計関係の業務からは少し離れて、総務省国際戦略局AI政策推進室というところに所属しています。主な業務はG7やG20などの国際会議でのデジタル分野の議論や、2023年のG7で日本が議長国として立ち上げた「広島AIプロセス」を中心とした、国際的なAIガバナンスに関する議論への対応です。数字より英語を使う仕事で、統計局から異動した当初は苦労しましたが、国際交渉を最前線で学べる貴重な経験をさせていただいています。学生時代は宇宙物理学(理論)を専攻しており、分子雲衝突による星形成をシミュレーションする研究を行っていました。

「理工系事務官」を知ったきっかけ

磯田
私は、社会全体に裨益するインパクトのある仕事に携わりたいという思いから、漠然と国家公務員を志望していましたが、「〇〇省でこんなことをやりたい」といった具体的なイメージまでは描けていませんでした。そこで、各省庁の説明会に積極的に参加したところ、最も印象に残ったのが総務省でした。説明会では、先輩職員の方々から総務省の幅広い業務内容や、仕事に対する熱い思いを直接伺うことができ、「こんな人になりたい」と感じるようになりました。また、「理系だったら大歓迎」と言っていただいたことも、私の志望を後押しする大きな要因となりました。就職活動をしている皆さんには、思わぬところにきっかけが転がっていることもあるので、視野を広く持って、積極的に説明会などの機会に足を運んでほしいと思います。
若手職員の同期対談風景
河原
私は正直なところ、研究の道に進む自信がなくなってしまい、就職を考え始めたときに、選択肢のひとつとして国家公務員を目指した、というのが最初のきっかけでした。そのため、民間企業のインターンシップにも参加しながら、漠然と理系の知識を生かせる仕事を探していたのですが、研究職に近い仕事にはなかなか踏み切れず、悩んでいた時に出会ったのが「理工系事務官」でした。説明会で、理工系の素養を活かしながら行政に携わり、国民生活の基盤となる公的統計を作成することで社会全体を支える仕事だと聞き、自分自身の考え方とも合う部分があるかなと感じ、志望するようになりました。
磯田
とは言いましたが、正直に言うと、官庁訪問前は他のところと迷っていました。しかし、総務省の面接官の方が非常にフレンドリーで、楽しそうに仕事の話をされている姿を見て、「ここで働きたい」と強く思うようになり、最終的に総務省を志望する決意が固まりました。
河原
私も同じです。リサーチを始めたのは正直遅めだったのですが、直前まで先輩職員の方々にいろいろと話を聞かせていただきました。皆さんとても親しみやすくて、職場の雰囲気もイメージしやすかったのが印象的でした。

広がる活躍の場

磯田
特にここ最近は、理工系の事務官がさまざまなフィールドで経験を積める土壌があると感じています。私自身も、現在の部署に配属される前には内閣府に出向し、規制や制度改革の取組に携わっていました。簡単に説明すると、古くなったルールを技術進歩に合わせてアップデートすることで、我が国経済社会の活性化を図る取組です。最初は法律の読み方すら分かりませんでしたが、仕事するうちに、ルールがすべて文章化されていて、どの部分をどう改正すれば新しいビジネスが実現可能になるのかを考えることに面白さを感じるようになりました。また当時、改革の重要性を示すためにエッセンシャルワーカーの労働者数の推移を調べる必要があり、労働力調査に携わったことがある河原さんに教えてもらいました。統計局での経験が出向先でも活きるということを実感しました。
河原
そんなこともありましたね。私が最初に配属された労働力調査は、歴史ある経常調査で、外部からの問合せも多かったので、磯田くんからの質問にもすぐ答えられました(笑)。先ほど志望動機の話をしましたが、私にとって総務省の所掌が広いことも魅力のひとつでした。統計という基盤となるデータを作る仕事はもちろん、そのデータを正確に届けるための制度やインフラ整備も重要です。現在は省内の別の局で、そうした制度側の業務に携わっています。今の業務でも統計の話はたびたび出てきます。データ利活用の文脈では、元となる統計の整備が課題になりますし、AIやインターネットの普及といったテーマでも、実態把握のための統計調査が必要不可欠です。一方で、政策立案の現場では、統計を活用すべき場面はまだあるにもかかわらず、担当者の知見が浅いために情報を得るハードルが高くなってしまっていると感じることもあります。その意味でも、統計の知見を持った我々が、幅広い分野で活躍することに意味があると思いますし、そのためには自分自身がしっかり知見を持っていなければと、外に出て改めて感じました(笑)。
磯田
他にも、先輩職員の中には、デジタル行財政改革会議事務局や内閣府人工知能政策推進室に出向している方もいて、統計やデータの重要度の高まりに伴い、益々活躍の場は広がっていると感じます。

5年目になって思うこと

河原
説明会で、先輩職員の方から「日本で公的統計を担っているのは政府だけで、いわゆる同業他社は海外にしかない」と伺ったことも印象に残っています。言われてみれば当然のことですが、現代社会ではデータを扱う仕事が数多くある中で、公的機関でしかできない役割があるというのは、魅力のひとつだと思います。実際、経済構造実態調査に携わっていた際には、英国統計局の方と意見交換する機会がありました。国によって政府機関の仕組みも法律も、国民性も異なる中で、協力しながら時代に合った統計を作り、政策立案に役立てていく、というのはまさにここでしかできない仕事かなと思います。
若手職員の同期対談
磯田
先ほどの話にもつながりますが、私は統計に軸足を置きながら、さまざまな経験を積めることを期待して理工系事務官の門を叩いたのですが、ここまで思い描いていた通りのキャリアを歩めるとは、正直予想していませんでした。少しでも興味を持ってくださった方、特に私と同じような考えを持って就職活動をされている方には、ぜひ一度説明会などで話を聞いていただけると嬉しく思います。
若手職員の同期対談

志望者へのメッセージ

河原
「理工系事務官」という採用区分ではありますが、それぞれが統計を軸にしつつも、それぞれのバックグラウンドを生かして多様な分野で活躍しています。これからも益々活躍の場が広がっていくであろう中で、多様な経験をお持ちのみなさまと一緒に働けることを期待しています!
磯田
統計法では、公的統計は、「国民にとって合理的な意思決定を行うための基盤となる情報」とされています。民主主義の根幹とも言える統計の作成に携わりつつ、多様な経験を積める理工系事務官は、非常に魅力的な職種だと思います。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ足を運んでみてください。

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