Q7
次の文章中の(ア)〜(オ)にあてはまる用語の正しい組合せとして、下の(1)〜(5)のうちから最も適切なものを一つ選べ
統計的推測では、母集団からの標本として得られたデータを用いて、測定値を得た対象だけに限定することなく、母集団について何らかの判断を下す方法論を扱っている。統計的推測は大きく2つに分けられる。(ア)と(イ)である。(イ)は、はじめに母集団に対して(ウ)と呼ばれる特定の仮説を設定し、観測したデータがこの仮説を否定するかどうかを調べる手法である。このとき、仮説を支持するか否かは、確率を伴う判断が必要となる。(ウ)が正しいにもかかわらず(ウ)を否定してしまう確率をある値以下にする必要がある。この値を(エ)と呼ぶ。(エ)を決めることで、(オ)と呼ばれる判定のための領域を決めることができる。
A7
解説:
統計的推定は大きく「推定」と「検定」に分けられる。文意より、
(ア):「推定」
(イ):「検定」
が当てはまる。検定では帰無仮説と対立仮説を設定するが、否定できるかどうかを考える
のは帰無仮説である。帰無仮説が正しいにもかかわらず否定(棄却)する確率を第一種過誤の確率もしくは有意水準という。有意水準を決めることで棄却する領域(棄却域)が決定される。よって
(ウ):「帰無仮説」
(エ):「有意水準」
(オ):「棄却域」
以上から、語句の組合せとして正しいのは(5)である。