自由研究の進め方
ここでは「自由研究」について、どのように進めていけばいいのか、みなさんの助けになるような「コツ」を集めてみました。 もちろん、ここは「なるほど統計学園」なので、統計を使うような自由研究がメインになっています。「自由研究マニュアル」ではないので、ここに書いてあることは参考程度に、自分だけの見方・アイデア・研究方法を考えてみましょう。
それでは早速、自由研究をステップごとに見てみましょう。
ステップ1:テーマは何?~何を調べるか決める~

まずはテーマ選びです。身近なことで日頃から疑問に思っていること、ニュースで見聞きしてもっと知りたいと思ったことなど自分が興味を持てるものを選びましょう。
テーマを選ぶときは「なぜそのテーマを選んだのか」、「何を知りたいと思ったのか」などもメモしておくと最後のまとめで使えて便利です。
テーマは「自由研究」のタイトルになるものですが、この段階でガッチリと決める必要はありません。調べていくうちに色々なことが分かるので、最後にそれを振り返ってみて、一番ふさわしいタイトルに決めれば大丈夫です。
テーマが思いつかない場合は、自由研究のテーマ例も役立ちます。
ステップ2:どんな結果?~予想を立てる~
研究にとりかかる前に自分なりに「結果はこういうことじゃないか」、「こんな結果になるかも」と予想してみることが大切です。「仮説を立てる」とも言います。
予想なので間違っていても大丈夫です。「なんとなくそう思う」でも悪くないですが、できればそう思った理由を考えてみましょう。初めに仮説を立ててみることで、その後の調べる作業の中から気づくことが多くなると思います。
ステップ3:どうやって調べる?~調べる方法と進め方の計画を立てる~
テーマを決めて自分の調べたいことがハッキリしたら、それを知るためには何について、どんな方法で調べればいいのか計画を立ててみましょう。
テーマによっては、調べるのに何日も必要な場合もあります。結果をまとめるのに必要な日数も含めてだいたい何日くらいかかりそうなのか、始める前に考えておくと良いですね。

統計を使ってまとめようとする場合は、自分でデータをとる(数える、はかる)という方法と、インターネットや図書館などで調べるという方法があります。両方を組み合わせてもいいです。自分のテーマに適しているのはどういう調べ方なのかよく考えてみましょう。
何人かで一緒に研究する場合には、役割分担も決めておいた方がスムーズに進みそうですね
ステップ4:どんな結果?~調べてみる~
ステップ3で決めた方法にしたがって実際に調べてみましょう。ここでは、調べる際の注意点やデータを探す際のコツなどを紹介しています。
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ステップ5:どうやってまとめる?~下書きから清書~
調べた結果をまとめてみましょう。清書をする前に下書きをしたり、タイトルを見直したりすると清書がスムーズに進みます。
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ステップ6:だれに見てもらう?~作品を提出・発表する~
a.学校へ

人前で発表するチャンスがあるなら、大きな声でハキハキと発表してくださいね。ここに書いてあることを守ってきたなら、内容に問題はないはずです。自信を持ってクラスのみんなに研究成果を発表してください。
b. もっと多くの人へ
自分でも納得できる自由研究が完成したら、もっと多くの人たちに見てもらうチャンスを探してみませんか?グラフにまとめたものなら、都道府県や関係団体が毎年夏に呼びかけているコンクールに応募してみては?都道府県庁の統計関係のページにアクセスして応募要領をよく読んで、締め切りを確認してから送付先に送ってみてください。(コンクールについて詳しいことは「統計グラフコンクール」を見てください。)
自由研究テーマ例
ここでは、教科ごとのテーマ例を紹介しています。自分なりの見方や考え方、調べ方を工夫して、オリジナルな研究にしてください。同じテーマを選んでも、ぜんぜん違う出来上がりになるのが自由研究のおもしろいところです。
「自由研究テーマ例」へ
「なるほど統計学園」のコンテンツではないですが、JST(独立行政法人科学技術振興機構)の 「科学の道具箱」 も参考になるかもしれません。 「データライブラリー」
からはいろいろなデータがダウンロードできます。