ステップ4:どんな結果?~調べてみる~

 自分で何かを数えたり、はかったりしてデータを集める場合は、そのときの条件や環境をしっかり記録しておくことが大切です。自然の中で調べるときはもちろん、人や車の動き、モノの値段といった社会の中のことも、場所、曜日、時間などで違うことが多いためです。そのときの天気や温度の影響がある可能性もあります。データを集めたときの条件があまりに違うと、あとでデータを比べるときに正確な分析ができないかもしれません。たとえば、ひなたとひかげの温度を比べるなら、同じ日の同じ時間に近い場所で測る必要があります。日中のひかげの温度と早朝のひなたの温度を比べても、温度の違いがひかげとひなたの違いによるものなのか、それとも日中と早朝の時間の違いによるものなのか、見分けることができないですね。

 インターネットや図書館で必要なデータを集める場合は、たくさんの情報の中からどれだけ効率よく必要な資料を探し出せるかがポイントです。まとめのときに資料の出典(でどころ)が必要になるので、メモしておくことを忘れないでください。

 

 インターネットを使って調べる場合は、このサイトが置かれている総務省統計局のホームページや、 「リンク集」 にある他の府省のキッズサイトにアクセスしてみると必要な情報にたどり着けるかもしれません。

 国の機関が作っている統計のほとんどをカバーしている 「政府統計の総合窓口(e-Stat)」 別ウィンドウで開きます というサイトにアクセスしてデータを探してみるのも良いと思います。一般的な検索エンジンにキーワードを打ち込んで探すこともできます。インターネットからデータを手に入れた場合は、そのサイトの名前とURL(www.stat.go.jpのようにブラウザに表示される文字列)を必ず控えておきましょう。

 図書館で探す場合には、関係のありそうなジャンルの棚を探してみたり、司書という本の案内をしてくれる専門の人や図書館のスタッフに資料探しを手伝ってもらえないかお願いしてみたりするのも良いですね。大きな図書館では、本を検索するための端末(パソコン)が置かれていることもあるので、それも活用してみてください。

 図書館の本の中には、出版されてからかなり年月が経ったものもあるので、いつ頃のデータなのか確認するのを忘れずに。あまり古いデータだと、今の様子とはかなり違っている可能性があります。インターネットで探す場合と同じように、図書館の本から資料を手に入れた場合も本の名前や著者などを控えておきましょう。

 それから、昔と今を比べるような研究の場合は、インターネットや本で調べるだけでなく、お父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃんといった大人に昔の頃のことを取材してみるのがおすすめです。集めた資料やデータからは分からない、いきいきとした情報が手に入るかもしれません。