12 問題の解決
課題発見や課題解決は一体どのように行っていけばよいのでしょう。
問題を解決するためのフレームワークの一つとして「PPDACサイクル」というのがあります。これは、問題解決における各段階をProblem(問題)、Plan(調査の計画)、Data(データ)、Analysis(分析)、Conclusion(結論)に分割した考え方です。

問題解決のフレームワークにはこの他にも、デミングが戦後の日本に業務改善手法として伝えたPDCAサイクル(計画、実行、評価、改善)やPCPD(計画、情報の収集、データの分析、発表・討論)等の手法がありますが、どれも問題解決の計画を立て、客観的な情報やデータの取得・分析をとおして検討し、新たな課題やアイディアに取り組むといった流れは変わりません。
課題を解決するためには統計等を利用して、現象を中立・公平にとらえ、客観的な分析を行っていくことが非常に重要なのです。
ここでは問題解決の各段階において、統計をどのように扱っていけばよいのか、どのようにすれば問題の解決が図れるのか、その基本的な手法を見ていきましょう。
1.問題の発見・課題の設定
問題を理解・明確化し、その問題に答えるためにどうすべきか考えます。一般に問題解決のプロセスといっても、ほとんどの場合、最初の段階では問題そのものがそれほど明確になっていません。どのように問題や課題を明確化するのか見てみましょう。
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2.調査の計画
問題や課題が明確化できたら、それについて調査・分析を行うための計画を立てましょう。無計画に調査・研究を行ってしまうと、有用なデータが集められず、再度調査しなければならなくなったり、場合によっては、間違った分析を行ってしまったりしてしまいます。「急がばまわれ」、正確なデータを集めるには、しっかりと調査計画を立てて、手順に従って実施していくことが非常に重要です。
2.調査の計画
3.データの収集
調査計画で検討した調査方法により、調査票の配布、回収を行った後、調査票の情報を集計・加工して、統計表にデータをまとめます。ここでは、回収した調査票を統計表にデータとしてまとめる作業について、見ていきましょう。
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4.分析
統計表を作成したら、いよいよ統計の分析を行っていきましょう。
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5.結論と新たな課題
データの分析を行なったら、結果を取りまとめて、結論を作成しましょう。また、分析結果から、更に考察を深めると、新たな発見や課題が見つかるでしょう。
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